映画

新・悪名

勝新太郎と田宮二郎の名コンビぶりで人気になった大映の痛快アクション「悪名」シリーズの第３作。朝吉は新たにモートルの貞の弟、清次とコンビを組んで悪のヤクザと戦う。

前2作、「悪名」「続悪名」の好評を受け、本作からは当初予定されていなかったロングランシリーズの道へ。物語の時代設定は一気に戦後へ飛び、混乱する闇市を舞台に、勝が演じる河内の朝吉が仁義を通すべく、庶民に味方して活躍する。前2作で朝吉の名パートナー、モートルの貞を演じた田宮が新たに貞の実弟、清次役で再登場。以後、勝と共に“悪名コンビ”と呼ばれるように。後に勝と結婚する中村玉緒も前2作に続く共演。監督は田中徳三と共にシリーズのメイン監督を務めた当時の大映のエースのひとり、森一生。