映画

ションベン・ライダー

相米慎二監督の代表作の１本である傑作。ヤクザに誘拐された友人を救うため、中学生３人組が冒険に挑む青春サスペンス。永瀬正敏、河合美智子、坂上忍が若かりし日に共演。

相米監督にとって薬師丸ひろ子主演のヒット作「セーラー服と機関銃」に続く作品だが、同時上映されたのがアニメ「うる星やつら　オンリー・ユー」だったからか、公開当時は話題にならず、後に観客から“さすが相米監督”と絶賛された伝説的逸品。相米監督はトレードマークの長回し撮影を駆使し、奇想天外な冒険アクションを独特のリズムと高いテンションで描写。終盤へ近づくにつれ続出する名場面は必見。永瀬正敏と河合美智子は本作でデビュー。原案は「太陽を盗んだ男」の脚本も書いた米国人、L・シュレイダー。