映画

尼僧物語

永遠の人気女優Ａ・ヘプバーンが主演した、感動のヒューマンドラマ。ヘプバーンは弱者への救済と慈愛に生涯を捧げる、天使のような尼僧を好演。監督は名匠Ｆ・ジンネマン。

原作はK・ヒューム女史のベストセラー小説で「地上より永遠に」「ジュリア」のジンネマン監督が映画化。理想を持ったひとりの尼僧がさまざまな障害にぶつかり、現実と理想の間に横たわる深い溝に悩まされるが……。晩年はユネスコの特使としてボランティア活動に精を出したヘプバーン。そのヒューマニスティックな生き様が本作のヒロインと重なり、感動はより大きなものに。また多くの名作を手がけたジンネマンらしく、信仰への懐疑やナチスによる差別と抵抗など、さまざまな問題提起を盛り込み、映画としても一級品だ。