映画

あいつと私

石原裕次郎が１９６１年（昭和３６年）、スキー中に負傷した後に復帰第１作として主演。母親の不倫の末に生まれたが、ハツラツとした性格の大学生を好演した青春コメディ。

裕ちゃんの役は、母親の不倫の末に生まれたが、ハツラツとした青春を送っている大学生の主人公、三郎。若いエネルギーを発散しながら成長を遂げる役を元気に演じ、負傷事故で心配したファンを安心させた。また性に関する際どい台詞の数々に、当時の大人たちが眉をしかめる一方、むしろ若い観客たちは共感を覚えたとか。話題の多いカムバック作となった。原作は裕ちゃん主演の「陽のあたる坂道」「あじさいの歌」と同様、青春小説の大家・石坂洋次郎。監督は「あした晴れるか」に続いて裕ちゃんと組んだ鬼才・中平康。