映画

マルタの鷹

人気男優Ｈ・ボガートが人気の役、私立探偵サム・スペードに扮したハードボイルド・ミステリーの名作。魅惑的なジャンル、フィルム・ノワールの誕生を高らかに告げた古典！

D・ハメットの小説をシャープなタッチで映画化。本作が初監督のJ・ヒューストンは原作が持つハードボイルドの雰囲気をモノクロ画面で鮮烈に描き出し、さらに、それまで準主役級の悪役専門だったボガートを一躍大スターへと変貌させた記念碑的名作（当初主役に予定されていたジョージ・ラフトが役を蹴ったおかげでボガートが主演に）。“運命の女”役にM・アスターが扮するなど魅力的な競演を繰り広げたほか、監督の父、名優W・ヒューストンもジャコビー役で出演。