映画

酔いどれ天使

巨匠・黒澤明監督が、戦後の１９４８年に発表した代表作の１本。酒好きな中年医師と結核にかかった青年やくざ。２人の交流をヒューマニズムで描き切った感動の人間ドラマ。

キネマ旬報日本映画ベスト・テン第1位、毎日映画コンクール日本映画大賞など高い評価を受け、公開当時、黒澤監督の名を広めた代表作の1本である名作。酒をあおってばかりいる中年医師が、結核にかかった青年やくざを助けようとするが……。黒澤監督が人生のはかなさ・すばらしさを歌いあげた、ヒューマニズムに満ちた感動作。主演は、中年医師役に志村喬。人間味あふれる人物像は彼にぴったりな役どころで、一世一代の名演を披露。また、三船敏郎が準主役ながら志村に負けない若々しい熱演を見せ、出世作にした。