ニュース&コラム / NEWS & COLUMN
2016.06.06
アルバニア代表のジャカ、EURO初の兄弟対決を前に「感情がもの凄く高ぶっている」
いよいよ開幕が現地10日に迫ったUEFA EURO 2016™(サッカー欧州選手権)で、大会2日目に行われる一戦で密かに注目されているのが、スイス代表MFグラニト・ジャカとアルバニア代表MFタウラント・ジャカによる大会史上初となる兄弟対決だろう。
国際主要大会での兄弟対決は、FIFAワールドカップではドイツ代表のDFジェローム・ボアテングとガーナ代表のMFケヴィン・プリンス・ボアテングが2010年大会および2014年大会で実現させているものの、EUROでは今回が初めてとなる。
両親の祖国であるアルバニアの代表を選択した兄のタウラントは、出生地であるスイスの代表を選択した弟のグラニトとの対戦を前に、胸が高鳴っていることを告白した。
「兄弟揃ってEUROに出場できるのは素晴らしい事だ。僕はアルバニアのために、弟はスイスのために、それぞれベストを尽くすことになる。もちろん、個人的には感情がもの凄く高ぶっているよ。何と言っても弟と対戦するのだからね」
共にバーゼルのユースチームに入団したものの、クラブ一筋でプレーしているタウラントに、この夏はボルシア・メンヒェングラートバッハからアーセナルへの移籍が決定したグラニトと、国内外に別れて戦っているジャカ兄弟。タウラントは、グラニトと試合中にボールを奪い合う状況になったとしても普段通りにプレーすることを明言した。
「僕にとってはアルバニアのためにベストを尽くすまでであり、監督の指示通りにプレーする。対面する選手が弟であろうが誰であろうが関係ない。フィジカル・コンタクトを避けるつもりはないし、試合のルールに則った形で争うことになる」
タウラントは一方、試合前はグラニトも心の中でアルバニア国歌を歌うはずとの見解を示している。
「僕はアルバニア国歌を父から教わった。また、アルバニア人学校での4年間では歌う機会もあった。僕ら家族は皆、アルバニア国歌を暗唱できる。それゆえ、同じアルバニアの血が流れている弟も、試合前は心の中で口ずさむものだと確信している」
Photo by Getty Images
関連情報
お知らせ / INFOMATION