[an error occurred while processing this directive]
[an error occurred while processing this directive]

全豪オープンテニス2013

放送カードプレビュー


大会第13日 〜女子シングルス決勝〜

女子シングルス決勝

1月26日(土)午後5:15〜深夜0:00 ※早終了あり
ロッド・レーバー アリーナ 第3試合
WOWOWライブ生
ビクトリア・アザレンカ
(ベラルーシ)
VS
リー・ナ
(中国)

解説:神尾 米 実況:河路 直樹

 過去の対戦成績は5勝4敗でアザレンカがリードしているが、全豪では2011年の4回戦でリーが勝っており、同じ11年の全仏の準々決勝もリー。グランドスラムだと2勝0敗でリーがリードし、昨年絶好調だったアザレンカが3連勝で対戦成績を逆転したという関係だ。現在23歳のアザレンカと30歳のリーという年齢差を考えれば、台頭してきた若手に、ベテランが追いつかれ、そして追い抜かれたという見方もできなくはない。

 だが、リーにとって見れば、アザレンカにさほどの苦手意識はないだろう。昨年の3つの敗戦も3試合中2試合がフルセットの大接戦。リーが昨年夏に新コーチとしてカルロス・ロドリゲス氏を迎え、立て直しを図った理由の一つは、今まで勝てていた試合で勝てなくなってきたから、というのも大きかったはずで、アザレンカに喫した3つの敗戦もその中で大きな位置を占めているだろう。優勝がかかった決勝だからということばかりではなく、対アザレンカ戦で今の自分を試すという特別な思いを抱えて、リーはコートに立つのではなかろうか。

 また、準決勝では絶好調だったシャラポワをコートに沈め、仕上がりの良さを見せつけたリーに対して、スティーブンスを攻めたてながらも、内容的にはアップダウンが目立ち、終盤に体調を崩す姿を見せたアザレンカ。見た目にもフィットして見えるリーに対して、どこか重たく見えるアザレンカと、戦前の段階ではアザレンカ不利に写る材料は多い。

 だが、アザレンカもナンバー1、ディフェンディングチャンピオンとしての意地と経験がある。女子の試合はメンタルゲームの要素が強くなることがあるが、精神面でのせめぎあいに持ち込めれば、問題はリーが激しすぎる闘争心をどこまで制御し切れるかになってくる。ロドリゲス氏と共に相当のトレーニングを積み、メンタル面の改善を行なってきたというリーだが、決勝の舞台でその成果を見せられるかどうかは、この試合での大きな見どころとなるだろう。

 いずれもパワフルなストロークが持ち味。お互いに絶好調だとすれば、深く強いボールの打ち合いが繰り返される中で、どちらが先に攻撃的なポジションを取れる状況を作り出せるかが鍵になるが、ショットのタイミングの早さの勝負なら、アザレンカの方が上。リーはアザレンカにいつものプレーを許さないためにショットの精度を高く維持し続ける必要がある。ちょっとしたミスで流れが変わる、緊張感の高いラリーが期待できるマッチアップだ。

 アザレンカが2連覇を果たせるか、リーが2度目のグランドスラムタイトルを手にするか。今季の序盤を占う大一番を見逃すな。



大会第13日 〜男子ダブルス決勝〜

男子ダブルス決勝

1月26日(土)午後5:15〜深夜0:00 ※早終了あり
ロッド・レーバー アリーナ 第4試合
WOWOWライブ生
ボブ・ブライアン
(アメリカ)
マイク・ブライアン
(アメリカ)
VS
ロビン・ハッサ
(オランダ)
イゴール・セーズリング
(オランダ)

解説:土橋 登志久 実況:鍋島 昭茂

 世界最強ダブルスと言えば「ブライアン兄弟」。全てのグランドスラムのタイトルと五輪の金メダルを獲得し、通算でのツアー優勝はなんと80回以上。全豪でも過去5度の優勝を誇る。兄のマイクが右打ち、弟のボブが左打ちで、サービスと共に二人の選手が前に詰めて相手を追い込んでいく、いわゆる「並行陣」を多用する今日では正統派のダブルスペアだ。ボールの動きに対して二人の選手が有機的にポジショニングを調整し、相手の返球コースをゾーンで塞ぎ、攻めたてるスタイルは、双子の兄弟ならではの自然さで、二人の選手が一つのユニットとして完璧に機能する姿には美しさも感じられると言われる。

 対するハッサ/セーズリング組は、今大会の上がり馬的な存在で、両者ともにダブルスを特別得意とする選手でもなければ、常に組んでいて熟成されたコンビとも言いがたく、デ杯代表でも組んだ経験が特別多いというわけでもない二人。だが、そんなコンビがあれよあれよという間に決勝まで勝ち上がってきたというのは、逆に考えれば不気味な存在とも言えるだろう。

 ハッサはシングルスでも強いサービスとストロークを武器とする攻撃的な選手だが、ダブルスでもその技術は生きるもの。ブライアン兄弟は当然、それを封じるために様々な形を作って崩しに来るはずだ。

 ゾーンで守り、ゾーンで攻めるブライアン兄弟と、勢いと個人技のオランダペア。決勝にふさわしい、そして男子ダブルスならではのスピード溢れる面白い試合を期待したい。


※天候など大会スケジュール変更に伴い録画中継、放送時間変更となる場合があります。
※放送カードは、当日の試合進行により変更となる場合があります。
[an error occurred while processing this directive]
[an error occurred while processing this directive] [an error occurred while processing this directive]