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全豪オープンテニス2013

放送カードプレビュー


大会第3日 〜デイセッション〜

男子シングルス2回戦

1月16日(水) 午前8:55 〜午後4:50 ※早終了あり
コート3 第1試合
WOWOWライブ生
カルロス・ベロック
(アルゼンチン)
VS
錦織 圭
(日本)

解説:土橋 登志久 実況:河路 直樹

 1回戦ではハネスクを相手にセットこそ失ったが、尻上がりに調子を上げて、快勝と言える勝ち方で2回戦に進んだ錦織。2回戦の相手はクレーコートでの強さで知られるベロック。タフなストローカーだ。ベロックも1回戦は接戦を制しての勝ち上がりで、勢いはあると見ていい。

 過去の対戦はなく、今回が初対決。錦織は「なるべく早いテンポで仕掛けたい」と1回戦の後に話していたが、錦織の言う通り、ベロックのようなタイプはロングラリーを繰り返すことで調子の波に乗ることもある選手なので、先に相手を振り回し、時にはラリーをショートカットする形でポイントを積み重ねて、相手をリズムに乗せずに勝ち切るという試合が理想的だろう。

 試合展開としては攻める錦織と、粘るベロックという構図が考えられるが、気をつけたいのは仕掛け球での精度の確保だろう。錦織からすると、先に仕掛ける必要がある相性な分だけ、リスクを取るのは錦織のサイドという形になるはず。リスクのバランスをコントロールし、流れを掌握するためには、時にはロングラリーを選択して押し切り、相手から自信を完全に奪い取るような時間帯も必要になるかもしれない。錦織が目指す上位進出に向け、ショットの精度、威力、スタミナなど、様々なものを試せる相手という意味では、いい試金石と言える対戦。心配されるヒザの状態なども含め、注目したい一戦だ。



大会第3日 〜デイセッション〜

男子シングルス2回戦

1月16日(水) 午前8:55 〜午後4:50 ※早終了あり
ハイセンス アリーナ 第3試合
WOWOWライブ生
伊藤 竜馬
(日本)
VS
マルコス・バグダティス
(キプロス)

解説:坂本 正秀 実況:鍋島 昭茂

 フルセットの死闘を制し、1回戦を勝ち上がった伊藤の2回戦は、06年全豪の準優勝者でもあるバグダティス。伊藤とバグダティスは初対戦となる。

 バグダティスも伊藤と同じく、1回戦ではラモスを相手に4時間を超えるフルセットマッチを戦ってきており、フィジカルの疲労度的には五分と言っていいだろう。

 バグダティスはツアーでも屈指のリターンとライジングの技術を持ち、スピード勝負が得意な選手。同時に様々な攻撃手段も持っているオールラウンダーで、過去の実績が示す通り、ハードコートで一番持ち味が出せるタイプでもある。

 早いタイミングからの強打の連打でリズムを作るという意味では、似た者同士とも言えるが、テニスの完成度ではやはりバグダティスのほうが上。伊藤は自分からのミスを最小限に抑えつつ、積極的な攻撃を続けて試合をイーブンな状態で進めたい。最後の1本のチャンスの奪い合いまで持ち込めれば、勝負の行方もわからないというところまで持って行けるはずだ。

 試合が予定されているのは全豪で2番目のハイセンスアリーナ。大きな舞台に強い伊藤の熱闘に期待しよう。



大会第3日 〜デイセッション〜

女子シングルス2回戦

1月16日(水) 午前8:55 〜午後4:50 ※早終了あり
ハイセンス アリーナ 第4試合
WOWOWライブ生
土居 美咲
(日本)
VS
マリア・シャラポワ
(ロシア)

解説:杉山 愛 実況:木村 季康

 1回戦では今後の女子ツアーでの躍進を期待されているマルティッチを寄せ付けず、自分のプレーを完遂して勝利したのが土居。2回戦の対戦相手はあのシャラポワとなった。会場はハイセンスアリーナで、伊藤対バグダティス戦に続く第4試合に予定されている。両者の対戦は今回が初めてだ。

 実績では圧倒的にシャラポワの方が上の対戦で、シャラポワにとっては言わば勝って当然と見なされる試合。百戦錬磨のシャラポワだが、こういう試合は意外にプレッシャーも小さくない。

 土居に求められるのはまず、平常心をキープして、自分のプレーを出しきるということになる。シャラポワの生命線の一つはバックハンドのクロスに突き刺す鋭いストロークだが、レフティの土居にとっては得意のフォアに飛んでくる形。相手の武器と自分の武器の激突という相性だけに、ここでの勝負で相手に自信を与えなければ、シャラポワから得点源を一つ奪え、展開を五分に持ち込む足がかりができる。恐らくは攻勢に出て来るであろうシャラポワのプレーに引かず、真っ向から勝負する姿勢を見せつけながら、ポイントで離されずに接戦に持ち込めれば、より大きなプレッシャーを抱えるのはシャラポワの方になるはずだ。土居の奮闘を期待しよう。



大会第3日 〜ナイトセッション〜

男子シングルス2回戦

1月16日(水) 午後4:50 〜深夜0:00 ※早終了あり
ロッド・レーバー アリーナ 第5試合
WOWOWライブ生
ノバク・ジョコビッチ
(セルビア)
VS
ライアン・ハリソン
(アメリカ)

解説:坂本 真一 実況:吉崎 仁康

 1回戦ではコロンビアのヒラルドを逆転で下してきたのが、アメリカ期待の若手ハリソン。2回戦ではジョコビッチに挑戦する。

 過去の対戦成績は2勝0敗でジョコビッチ。前回は昨年のウィンブルドンの2回戦だが、2試合ともにストレートでジョコビッチが勝っている。

 現時点での男子ツアーでの最強選手の一人で、現ナンバー1、3連覇を狙うディフェンディングチャンピオンというジョコビッチは、ハリソンにとっては緊張するよりもむしろ、開き直りやすい相手。性格的にやんちゃだが、アメリカ人らしい率直さと、チャレンジ精神を持つハリソンからすれば、この対戦も自分の力を試すチャンスだと考えられる可能性もある。

 相性的には仕掛けの早い、アメリカンテニスが持ち味のハリソンと、早いテンポのテニスも、じっくりとした打ち合いもできるジョコビッチという形で、手札の多さでは圧倒的にジョコビッチのほうが上。ハリソンに勝機があるとすれば、まずはジョコビッチのサービスにプレッシャーをかけて、簡単な形でサービスをキープさせず、ラリーではジョコビッチのペースにハマらず、あくまでも自分のペースを押し付けながら、最後まで闘志と集中力を維持して戦う展開に持ち込むことだろう。

 はっきり言えば、ハリソンが大当たりの日でどうにか勝負になるかも、というぐらい格の離れた対戦だが、それでもテニスはちょっとしたことで歯車が狂うこともある。

 ジョコビッチが貫禄を見せつけて勝ち切るか、ガッツのあるハリソンが勝負の意外性を見せられるか。なかなか興味深い対戦だ。


※天候など大会スケジュール変更に伴い録画中継、放送時間変更となる場合があります。
※放送カードは、当日の試合進行により変更となる場合があります。
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