大会第10日〜デイセッション〜
女子シングルス準々決勝

(中国)
(アメリカ)
解説:土橋 登志久 実況:西岡 明彦
中国メディアが殺気立ってきた。4回戦に中国勢2人が揃って進出してからというもの、毎日が新しい歴史の連続で、ついにジェン・ジーが一足先にベスト4を決めたのだから当然だ。リーにもチャンスは十分ある。ランキングではジェンより上の17位。ジュニア時代から注目されてきた攻撃的テニスを全開させ、3回戦でダニエラ・ハンチュコバに逆転勝ちすると、4回戦では第4シードのカロライン・ウォズニアッキにストレート勝ち。フォア、バックとも強烈なショットが深くコントロールされ、手がつけられない強さだった。ビーナスには北京五輪の準々決勝で勝っている。目標はグランドスラム優勝というリーのモチベーションは、あの夏に勝るとも劣らないはずだ。
大会第10日〜デイセッション〜
女子シングルス準々決勝

(アメリカ)
(ベラルーシ)
解説:神尾 米 実況:鍋島 昭茂
4回戦、アザレンカはこれまで5戦全敗だったベラ・ズボナレワに逆転勝ち。ディフェンディング・チャンピオンのセレナには嫌な相手が勝ち上がってきた。忘れもしない昨年の4回戦、第1セットを落とした第2セットの途中でアザレンカが熱射病で棄権。命拾いして優勝に結びつけている。その後のマイアミ決勝でアザレンカが借りを返し、さらにウインブルドンではセレナがリベンジと、二人の対戦は因縁めいてきている。セレナはここまで1セットも落とさず女王の風格を増してきたが、アザレンカに通じるだろうか。とにかく20歳とは思えない気の強さで、攻めて攻めまくる。ズボナレワ戦での冷静な展開も大きな自信になっているだろう。恐らく今大会のハイライトとなる一戦だ。
大会第10日〜デイセッション〜
男子シングルス準々決勝

(スイス)
(ロシア)
解説:坂本 真一 実況:久保田 光彦
今大会、最も興味深い顔合わせが準々決勝で実現する。ダビデンコは昨年暮れのATPツアーファイナル、年明けのドーハと2大会連続でフェデラーとラファエル・ナダルをなぎ倒し、2強時代に大きく割り込んできた。まだグランドスラムでの決勝経験がない男の真価が問われる。ダビデンコのプレースタイルはスピードのテニスと言われるが、同じことはフェデラーが4回戦で15連勝目をあげたレイトン・ヒューイットにも言われた。 脚やスイングの速さだけでなく、パワーと巧さが加わって一段と進化した「スピード」に、フェデラーが5セットマッチの長丁場でどう対処するか。昨シーズン、主なる記録更新を済ませた王者だが、苦手ナダルが敗れただけに、さらなる記録への意欲を燃やしていることだろう。
大会第10日〜ナイトセッション〜
男子シングルス準々決勝

(セルビア)
(フランス)
解説:柳 恵誌郎 実況:木村 季康
第10シードのツォンガは厳しいドローを勝ち抜いてきた。サーブ・アンド・ボレーのテイラー・デント、全豪にめっぽう強いトミー・ハースを倒し、4回戦ではニコラス・アルマグロをファイナル9-7で退けて、全豪では3年連続のベスト8進出。その決勝まで駒を進めた3年前に敗れた相手が第3シードのジョコビッチだったが、その後は4連勝し、通算で4勝2敗と勝ち越している。身長188センチの力感に満ちたテニスは、昨年優勝した楽天オープンで日本のファンにもおなじみ。 一方のジョコビッチは、ここまでシード勢に当たらなかったツキを生かし、余力を残す戦いをしている。この大会の結果次第で微かながらナンバーワンになる可能性もあり、相当気分もいいだろう。柔よく剛を制すか。
大会第10日
女子シングルス準々決勝
(アメリカ)
(ベラルーシ)
解説:神尾 米 実況:鍋島 昭茂
大会第10日
男子シングルス準々決勝
(スイス)
(ロシア)
解説:坂本 真一 実況:久保田 光彦