新着番組
連続ドラマW-30「塀の中の美容室」
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8/22(金)放送・配信
毎週金曜午後11:00
※第1話無料放送(全7話)

刑務所の中に、“受刑者が一般客の髪を切る”美容室があることを知っていますか?
女子刑務所に実在する美容室をモデルに描いた感動作を連続ドラマ化
私たちは生きてさえいれば、
髪を切るように、いつだって、何度だって生まれ変われる――
全国の女子刑務所の数ヶ所で現在も営業を行う「塀の中」の美容室をモデルに描かれた小説「塀の中の美容室」(桜井美奈/双葉文庫)を連続ドラマ化。受刑者が一般客の髪を切る美容室の美容師役を主演・奈緒が務める。
本作は、女子刑務所の中にある “あおぞら美容室”を舞台に美容師・小松原葉留(奈緒)が様々な事情を抱えた一般のお客様たちの想いに寄り添うように、彼女たちの言葉に耳を傾けながら丁寧に髪を切っていく。葉留自身が様々な人たちとの出会いを通し、自らが犯した罪、そしてこれからの人生とどのように向き合っていくのかを描く物語。
本作の主人公で“あおぞら美容室”の美容師・小松原葉留を演じるのは「東京サラダボウル」(NHK)をはじめ、ドラマ・映画、CM等、活躍が目覚ましい奈緒。本作では過去に罪を犯し、刑務所に収容されている受刑者かつ美容師という難役に挑む。今回の出演にあたり、原作のモデルとなった岐阜県の笠松刑務所を訪れ、そこで実際に働く美容師の所作などを丁寧に役に落とし込みドラマ内で表現、さらに美容指導のもと練習を重ね、自身でカットやヘアアレンジにも挑戦している点が注目だ。ポスタービジュアルは奈緒が絶妙な表情で主人公・葉留を体現し、作品を象徴するカットとなっている。
葉留の姉であり、妹が罪を犯したことで加害者家族となってしまった小松原奈津役を演じるのは、「silent」(CX)や「ブラッシュアップライフ」(NTV)等の話題作に出演、等身大のリアリティあふれる芝居で観るものを魅了する夏帆。女子刑務所内で受刑者たちが美容師免許を取得できるよう指導を行う美容技官・加川実沙役を務めるのは独自の存在感で魅せ、「かしましめし」(TX)や「青天を衝け」(NHK)など話題作に多数出演、今年でドラマデビューから25年の節目の年を迎えている成海璃子。そして本作品の監督・松本佳奈とのタッグで数多くの話題作に出演してきた名優2名出演。葉留が収容されている刑務所の所長を務め、受刑者たちへある思いを込めてあおぞら美容室を作った保坂一路役には、多様なキャラクターを演じ分け、第一線で活躍を続ける光石研。美容室担当の刑務官として奈緒演じる葉留を見守る菅生冬子役を演じるのは、「ペンションメッツア」(WOWOW)、「団地のふたり」(NHK)をはじめ、ジャンルを超えた様々なシーンで存在感を発揮する唯一無二の女優・小林聡美。
さらに物語を個性豊かに彩り、主人公の葉留が自身と向き合い、変化していく上で重要な人物たちとなるキャスト陣がこのたび解禁した。取材のために美容室に訪れる新聞記者・芦原志穂役を祷キララ。ある理由で髪を切ることを決断したヘアモデル・一井彩役を中島セナ。葉留の姉である奈津(夏帆)との結婚を望んでいる恋人・津田翔太役を上川周作。葉留の元交際相手・波沼弘樹役を中島歩。 中島セナ演じる娘・彩とわだかまりはあるものの、それでも娘を支えようとする一井典子役を西田尚美。受刑者であり美容師免許の取得を目指す美容科訓練生・佐藤望役を長井短。葉留の向かいの単独室の受刑者・二村役を広岡由里子。公民館の世話役・曽根を伊勢志摩。葉留の母親・小松原亜希役を朝加真由美。美容室の常連客となる鈴木公子役を由紀さおりが務める。さらに主演の奈緒と「春になったら」(CX)で親子を演じて以来、約1年半ぶりの共演となる木梨憲武の出演も決定した。
主演・奈緒と実力派豪華キャスト陣、そして松本監督が紡ぐ厳しくもあたたかな世界に注目いただきたい。
そして本作のPR映像を初解禁。やさしい雰囲気に包まれながらも、奈緒演じる主人公・葉留を中心に刑務所内での生活をリアルに映し出す。特に公開された120秒のPR映像では、葉留が犯してしまった罪とどのように向き合うのか、そしてバラエティに富んだ豪華キャスト陣がどのように物語に関わっていくのか、本作がより楽しみになる仕上がりとなっている。
原作は「読書メーター 読みたい本ランキング」第1位を獲得、2020年には小説を原作にした同名コミックが刊行され、第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞する等、小説、コミック共に高い評価を受けている。原作者の桜井美奈は連続ドラマW-30「殺した夫が帰ってきました」に続いてWOWOWで2クール連続の実写ドラマ化となる。脚本には『風の電話』『エゴイスト』の狗飼恭子。監督には「団地のふたり」(NHK)を手掛け、第61回ギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞した「連続ドラマW フェンス」他、数多くの作品のメガホンを握る松本佳奈。音楽は椎名林檎をはじめ多岐に渡るアーティストのスタジオワークに数多く参加、映画『すばらしき世界』の音楽を務めた林正樹が担当する。
制作スタッフ、主演の奈緒のほか、成海と小林も原作のモデルとなった岐阜県・笠松刑務所を訪れ、それぞれの役どころに落とし込むなど念入りに準備。法務省矯正局の協力のもと、実際の刑務所内での撮影を行うなどリアルを追求、一つ一つの描写を細部まで丁寧に描き出している。ひとりの受刑者と、社会を生きる女性たちの人生が交錯する、感動必至のやさしくてあたたかな「再生」の物語。
<ストーリー>
女子刑務所の中に、“受刑者が一般客の髪を切る”美容室がある。
鏡の前に立つ美容師は重い罪を犯した者。
小松原葉留(奈緒)は、美容室担当の刑務官・菅生冬子(小林聡美)に連れられ、今日も刑務所内に存在する “あおぞら美容室”に向かう 。葉留は刑務所所長の保坂一路(光石研)が受刑者たちへのある思いを込めて作ったその美容室の唯一の美容師で、一般客の髪を切っている。常に刑務官の監視下にあり、様々な決まりごとがある塀の中の美容室。ここの美容室に立てるのは美容技官・加川実沙(成海璃子)らの指導により刑務所内で美容師免許を取得したごく一部の受刑者。そしてそんな美容室を訪れる様々な事情を抱えた一般のお客様たち。幅広い年代の女性たちはなぜ、そこで髪を切るのか。優しい面持ちで物静かな葉留は彼女たちの想いに寄り添うように、耳を傾けながら丁寧に髪を切っていく。
刑期も満了に近づく中、罪は刑期を終えれば償えるのか自問自答を続ける葉留……ある日、自身が犯した事件により、加害者家族になってしまった姉の小松原奈津(夏帆)が客として美容室を訪れ――。
ひとりの受刑者と、社会を生きる女性達の人生が交錯する、やさしくてあたたかな「再生」の物語。
関連情報
出演:奈緒
夏帆 成海璃子 光石研 小林聡美
祷キララ 中島セナ 上川周作 中島歩 西田尚美
長井短 広岡由里子 伊勢志摩 木梨憲武 朝加真由美 由紀さおり
原作:桜井美奈『塀の中の美容室』(双葉文庫)
監督:松本佳奈
脚本:狗飼恭子
音楽:林正樹
プロデューサー:高嶋ともみ 荒川優美 山本章 松浦ちひろ
制作協力:日活
制作プロダクション:ジャンゴフィルム
製作著作:WOWOW
コメント
原作
「塀の中の美容室」(双葉文庫)

【原作紹介】
『ご』と入力すると『ゴメン』と出てきて……『ゴメン。今日も仕事でダメになった』の一文ができあがる――。激務が続く番組制作会社で働く芦原志穂。彼女は今日も恋人にデートのキャンセルを告げるメールを打っていた。最近では「次はいつ会えそう」というメールすら届かない。そんな中、志穂は上司からの命令で、刑務所の中の美容室を取材することになるのだが――。彼女たちは、なぜそこに髪を切りにいくのか。刑務所の中で営業を行う美容室を舞台にした、感動の連作短編集。
【桜井美奈・プロフィール】
2013年、『きじかくしの庭』で第19回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞してデビュー。
21年に刊行した『殺した夫が帰ってきました』が大ヒット。そのほかの著書に『落第教師 和久井祥子の卒業試験』『嘘が見える僕は、素直な君に恋をした』『私が先生を殺した』『私、死体と結婚します』『復讐の準備が整いました』などがある。
奈緒(小松原葉留 役)
松本監督とご一緒するのは2回目で、監督をはじめ心から信頼、安心できる方たちとこの題材で物づくりができることに大きな期待を持って現場に入りました…
奈緒(小松原葉留 役)
松本監督とご一緒するのは2回目で、監督をはじめ心から信頼、安心できる方たちとこの題材で物づくりができることに大きな期待を持って現場に入りました。実際に笠松刑務所を訪れた時、厳しさが芯にありながら、とても穏やかな刑務官の皆さんのことが印象に残っています。立て直そう、やり直そうとしたときに、大きく包み込み、見守ってくれる人がそばにいることのありがたさを強く感じました。
私にとって刑務所は、空では繋がっているけれど、私たちが生きる日常とは塀で区切られている場所だったのですが、実際に今作で演じることで携わることができる場所なんだと思いました。
今回の作品は実在する場所だからこそ伝えられることがあると思います。ひとつの物語として楽しんでいただくことはもちろんですし、「こういう美容室があるんだ」と知ることで、私たちができることはなんだろうと考え、自分の生活により身近に感じてもらえると思います。是非沢山の方に見ていただきたいです。
夏帆(小松原奈津 役)
松本さんとご一緒するのは3度目になりますが、いつもどしっと頼もしい監督、という印象があります…
夏帆(小松原奈津 役)
松本さんとご一緒するのは3度目になりますが、いつもどしっと頼もしい監督、という印象があります。塀の中にいる妹への思いや、加害者家族がゆえに背負わなければならない現実、許すとはどういうことなのか、難しいシーンもたくさんありましたが、きっと松本監督についていけば大丈夫という思いで現場にいました。
奈緒さんと姉妹を演じさせていただくのは二度目になります。楽しみに現場に行きましたが、奈緒さんの、胸が締めつけられるような、忘れられないお芝居を間近で目撃することができて、それだけで胸がいっぱいになりました。ぜひ、最終話まで見届けていただけたら嬉しいです。
成海璃子(加川実沙 役)
とても良い脚本で、素敵な共演者の皆さんや信頼する松本監督とご一緒出来るということで、良い作品になるに違いないと思いました…
成海璃子(加川実沙 役)
とても良い脚本で、素敵な共演者の皆さんや信頼する松本監督とご一緒出来るということで、良い作品になるに違いないと思いました。
撮影期間中は役と同様に悩みながら過ごしていました。難しいテーマですが本当に良い台詞がたくさんあり、とにかく大切に言おうと心がけました。
撮影前に物語の舞台となった刑務所を訪問させていただいたことも、役を演じる上でとても良い経験になりました。
奈緒さんが撮影の合間に施術の練習をしている姿をずっと見ていて、主人公のひたむきさと重なり素晴らしい配役だなと思っていました。私にとって大切な作品がまた1つできました。
皆さまにとってもそんな作品であったら、嬉しいです。是非ご覧ください。
光石研(保坂一路 役)
敬重するスタッフ、キャストの皆さんの御仲間に入れて頂き、本当に感謝でした!…
光石研(保坂一路 役)
敬重するスタッフ、キャストの皆さんの御仲間に入れて頂き、本当に感謝でした!
僕はそんなに多くの場面に出演していないのですが、父性観をもって演じられればと思っていました。
「人は罪を償えるのか」
僕も演じる上で考え続けていました。
僕も保坂(役名)も答えは出ていません。視聴者の皆様と一緒に、オンエアを観て思考したいと思います。
小林聡美(菅生冬子 役)
奈緒さん、松本監督との作品に、また参加できることがとても嬉しく、撮影が始まる日が楽しみでした…
小林聡美(菅生冬子 役)
奈緒さん、松本監督との作品に、また参加できることがとても嬉しく、撮影が始まる日が楽しみでした。
不完全な生きものである私たちは、きっと誰もが大小にかかわらず何かしらの罪を抱えているはず。その罪をどう償っていくのか、また、償おうとする人を周りはどう受け入れてあげられるのか。刑務所の中の物語ですが、とても身近なテーマであると感じました。
現場の雰囲気もとても良く、奈緒さんをはじめ、とても魅力的なキャストのみなさん、信頼できる素晴らしいスタッフのみなさんの渾身の作品になったと思います。奈緒さんのハサミ裁きもお見事です。ご期待!
桜井美奈(原作)
小説を発売した当初は、自分の物語が誰かの心に届くのか、不安な気持ちを抱えていました…
桜井美奈(原作)
小説を発売した当初は、自分の物語が誰かの心に届くのか、不安な気持ちを抱えていました。そんな中、多くの読者の皆さまに温かく受け入れていただき、感想や応援のお言葉をいただけたことは、大きな支えとなりました。そしてコミカライズ、さらには映像化という展開につながり、とてもありがたく思っています。撮影現場では、実在する「塀の中の美容室」が丁寧に再現され、主演の奈緒さんが演じる葉留の姿に、小説の登場人物がそのまま形になったような印象を受けました。
作品に真摯に取り組んでくださるスタッフの皆さまの姿に、深く感謝しております。
表現の形式は変わっても、物語の本質が変わらずに伝わり続けていることを、嬉しく感じています。
引き続き、多くの方に届いていくことを願っています。