視聴者リクエストNo.1! ウラジオストクからモスクワまで大陸横断の旅!

シベリア鉄道9300キロを行く

1904年に開通し、欧州への最短ルートとして多くの日本人を運んだシベリア鉄道。世界一広大な国を横断する旅路は、今も直通運転で6泊7日かかる大旅行です。日本海沿岸のウラジオストクから、世界遺産のバイカル湖、アジアと欧州を分かつウラル山脈を越え、首都モスクワへ。各地に息づく伝統や文化、激動の歴史を感じながら大走破します。

ウラル山脈を越えて ノヴォシビルスク〜エカテリンブルグ〜ペルミ

ウラル山脈を越えて ノヴォシビルスク〜エカテリンブルグ〜ペルミ

ノヴォシビルスク Novosibirsk 鉄橋で発展したシベリアの中心的都市
鉄道技術博物館

世界に誇るシベリア鉄道を擁するだけあり、各地に鉄道関連施設があるロシア。ノヴォシビルクスの鉄道技術博物館は、茨城県の筑波研究学園都市のモデルにもなった、科学研究都市アカデミーガラドクという町にあります。19世紀末の蒸気機関車やディーゼル機関車など、107点もの貴重な車両が野外に展示されています。

1932年製蒸気機関車
1932年製蒸気機関車
第一次大戦の司令官の列車
第一次大戦の司令官の列車
オビ川鉄橋

1898年に完成したオビ川鉄橋。ノヴォシビルクスは元々、鉄橋建設のために作られた小さな集落にすぎませんでした。鉄道によって交通の要衝として急速に発展し、わずか100年足らずでシベリア最大の大都会に成長。街の名は「新しいシベリアの街」という意味を持っています。大河に架かる橋の長さは820mもあり、スケールの大きさを実感します。

オビ川鉄橋
オビ川鉄橋
エカテリンブルグ Yekaterinburg 鉱物資源に恵まれた重工業の街
ウラル地質博物館

荒涼とした車窓の風景にも緑が増し、広大な草原地帯を通過するとエカテリンブルグに到着。駅名は革命家の名にちなんだスヴェルドロフスクといいます。ウラル山脈の豊富な鉱物資源の開発により発展した街で、第二次大戦中は多くの軍需企業の拠点となりました。鉄鋼はもちろん、岩塩、宝石、天然石などの産地として世界的に知られ、国立の地質学博物館にもあらゆる鉱物が展示されています。

ウラル地質博物館
ウラル地質博物館
血の上の聖堂(ロマノフ王家教会)

無骨な工業の街はまた、ロマノフ王家終焉の地という歴史の謎も秘めています。ニコライ皇帝一家が銃殺されたイパチェフ邸は、ソ連時代の1977年に取り壊されましたが、新生ロシアになって史跡として整備され始めました。邸宅の跡地には礼拝堂と石碑が、隣には2003年に建立されたばかりの大きな聖堂があり、「血の上の聖堂」と名付けられています。

ロマノフ王家教会
ロマノフ王家教会
ロマノフ王家教会 内部
ロマノフ王家教会 内部
ニコライ2世一家
ニコライ2世一家
オベリスク

エカテリンブルグを発って40分ほど走ると、アジアとヨーロッパの境を示すモニュメントが建っています。ウラル山脈を越える緩い勾配の途中に見えてくる、真っ白なオベリスクがそれ。キリル文字で上に「アジア」下に「ヨーロッパ」の文字が刻まれています。乗客がこぞって車窓に群がりカメラを構えるビューポイントです。

オベリスク
オベリスク
ペルミ Perm 工業と交易で栄えたペルミ地方の首府
ペルミ国立人形劇場

ウラル山脈を越えて、ペルミに到着。舞台芸術が盛んなロシアでは、人形劇やサーカスも立派な芸術として認められ、人々の生活にうるおいを与えてきました。ペルミもロシアを代表する芸術の街として、国立の人形劇場がレベルの高いパフォーマンスを見せてくれます。

ペルミ国立人形劇場
ペルミ国立人形劇場
ノヴォシビルスク エカテリンブルグ ペルミ