坂本龍一が敬愛する孤高のピアニスト、グールドの生誕85周年に、グールドにささげる企画のキュレーターとして、親交のある音楽家たちと競演したイベントの模様をお届け。
坂本龍一が幼少の頃より敬愛し大きな影響を受けた、カナダ出身の孤高の音楽家・ピアニスト、グレン・グールド。カナダ建国150周年に当たる2017年は、グールドの生誕85周年でもあり、トロントで設立されたグレン・グールド・ファウンデーションは世界各地でグールドを祝うイベントや企画展を開催した。このイベントの日本開催において、同ファウンデーションからキュレーションを依頼されたのが坂本龍一だった。イベントのハイライトであるコンサートを手掛けるに当たり、坂本が声をかけたのが、かねてより共演を重ねて旧知の仲である2人……ドイツの電子音楽・実験音楽の第一人者A・ノトと、オーストリアのギタリスト、C・フェネス。さらに、クラシック界ではその異才ぶりで注目を集めている、坂本よりも下の世代のピアニスト、F・トリスターノも彼の声かけを快諾し参加した。
コンサートは、グールドがレパートリーの中心に据えていたJ・S・バッハ、さらに時代をさかのぼるルネサンス期の作品を中心に、オリジナル作品を添えた構成。「グールドの音楽をリモデル/リワークして、単なるグールド礼賛ではない、いままでにない新たな催しにしたい」という坂本の想いのもと、生前のグールドが、大胆な音楽の解釈で聴衆に衝撃を与えてきたことを想起させる、意欲的なコンサートとなっている。
収録日・収録場所
- 2017年12月16日/東京 草月ホール
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