映画

赦し

１７歳の時に同級生を殺害して服役する女性と、彼女に娘を殺され、後に離婚した元夫婦。再審の法廷で顔を合わせた加害者と被害者それぞれの苦しみを描く人間ドラマ。

アニメーターとしてインドから来日、後に実写映画の監督として「東京不穏詩」「コントラ」を発表、日本を拠点に活動を続けるアンシュル・チョウハン監督の長編第3作。7年前に当時の同級生を殺してしまった加害者の女性と、ひとり娘の命を奪われた被害者遺族の元夫婦、それぞれ苦しみ続けた3人の心情と葛藤を綴る。「義足のボクサー　GENSAN　PUNCH」の尚玄と「台風家族」などのMEGUMIが事件に対する想いが異なる元夫婦役を好演、加害者の女性役に抜擢された松浦りょうの力演も特筆ものだ。