映画

スプーン一杯の幸せ

少女スターとして絶大な人気を誇っていた桜田淳子が映画初主演を果たした青春映画。落合恵子の同名著書を下敷きに、年上の教師に憧れる１７歳の少女の初恋と成長を綴る。

1973年に歌手デビューし、同世代の森昌子、山口百恵ととともに“花の中三トリオ”として国民的スターとなった桜田淳子。本作は、製作当時実際に高校生だった彼女が17歳の主人公を等身大に演じた映画初主演作だ。ポエムやエッセイ、小説を集めた落合恵子の同名シリーズをもとに、落合自身も脚本に参加、多感な少女が淡い初恋を通じて大人への階段を上る様子を綴った。共演は母親役に浜木綿子、主人公が恋心を寄せる教師役に黒沢年男。制服姿をはじめ、少女スター時代の桜田の可憐な姿も見どころだ。