映画

愛のまなざしを

亡き妻の幻影にとらわれた精神科医と謎多き孤独な女性。彼らが織り成す愛憎劇の行方を、「接吻」の万田邦敏監督が仲村トオル＆杉野希妃の息詰まる競演で綴った異色の傑作。

「Unloved」や「接吻」で型破りな愛の行方を鮮烈に描いて高い評価を得た、現代日本映画界の鬼才・万田監督。そんな彼の映画世界に心酔する杉野が、作品のプロデュースと主演を兼ねて万田監督に映画の企画を持ち掛けたことから、本作が誕生。上記の2作と同様、同監督の妻・珠美が夫婦共同でオリジナルの脚本を執筆。その2作にも出演した仲村が亡き妻の幻影にとらわれた精神科医の主人公に扮する一方、彼の前に新たに登場する謎多きヒロインを杉野が熱演。2人の鬼気迫る愛憎劇の行方は最後まで目が離せない。