映画

ジョゼと虎と魚たち(2020)

田辺聖子の同名小説を韓国で再映画化したラブストーリー。自分の世界に閉じこもる足の不自由な女性ジョゼが、ある大学生の青年との出会いを通じて心を解き放っていく。

2003年に池脇千鶴と妻夫木聡の共演で映画化された田辺聖子の名作短編小説を、舞台を韓国に置き換えて再映画化。「虐待の証明」などのハン・ジミンがヒロインのジョゼ役に扮し、彼女に惹かれていく青年役にはドラマ「スタートアップ：夢の扉」のナム・ジュヒョクが扮してそれぞれ好演を見せる。胸の内に湧き上がる感情を処理できず、笑顔一つ見せずに青年の好意を突き放していたジョゼが、やがて孤独だった心をさらけだしていく様子が切ない。過去の映像化と切り口やアレンジの違いを見比べるのも面白いだろう。