映画

もう頬づえはつかない

さようなら、やさしさだけの男たち。２人の男性の間で揺れ動きながら自立していくヒロインを桃井かおりが等身大の魅力で好演し、数々の主演女優賞に輝いた青春恋愛ドラマ。

早稲田大学第一文学部の学生だった見延典子が、卒業制作として発表した同名小説が一躍多くの女性たちの支持を集め、異例のベストセラーを記録。これを前年、「サード」で高い評価を得た東陽一監督が、再びATGの共同製作・配給で映画化。「幸福の黄色いハンカチ」などで当時既に人気を博していた桃井が、本作で映画初主演に挑み、ヒロインを等身大の魅力で好演。同年の他の出演作と合わせて、第3回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など、数々の主演女優賞を独占し、絶賛を博した。共演は奥田瑛二、森本レオほか。