映画

ピストルと少年

刑事を人質に取り、姉捜しのドライブへと出発した少年マルク。彼らの気になる道中の行く末を、「ラ・ピラート」のＪ・ドワイヨン監督が息詰まるタッチで描いた秀作ドラマ。

離婚した母親と2人で暮らす孤独な少年のマルク。既に死んだと聞かされていた姉が、実は生きていることを知った彼は、ひょんなことから顔見知りの刑事を道連れにして、姉捜しのドライブに出発することに……。「小さな赤いビー玉」や「ポネット」など、子どもや若者を主人公に多くの秀作を生み出してきたドワイヨン監督が、少年犯罪に関する文献の中から見つけた実話をもとに本作を発表。オーディションの中から主役に抜擢された新人G・トマサンが初々しい好演を披露し、この年のセザール賞有望若手男優賞に輝いた。