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いとうせいこうが書き下ろし、野村萬斎が演出した古典本来の面白さに現代的な怖さを表現した新作狂言ほか2作品。鬼と女との駆け引き、妻と夫の争いが描かれた喜悲劇。
2005年に公演した「狂言劇場」シリーズの第2弾をお送りする。「鏡冠者(かがみかじゃ)」はいとうせいこう作の新作狂言。蔵の中にあった鏡を見つけ、酔っぱらいながらふざけていた太郎冠者(野村萬斎)。すると、鏡に映った自分・鏡冠者(深田博治)が抜け出してきてしまう。新作狂言ならではのブラックユーモアの効いた結末が見ものの傑作だ。
「節分(せつぶん)」は、鬼と人間とのコミカルなやりとりが繰り広げられる物語。女(高野和憲)が留守番をしている家に鬼(野村萬斎)が訪れる。女は恐怖に震えるが、鬼が自分を口説き始めたのを見てある行動に出る。
「髭櫓カケリ入(ひげやぐらかけりいり)」では、自慢の大髭が認められ宮中の大嘗会に参加することになり、衣装を新調したいという夫(野村万作)と、そんな余裕はないと怒り出す妻(石田幸雄)の、髭をめぐった争いを描く。当時まだ5歳だった野村萬斎の長男、野村裕基の好演にも注目したい。演目
- 鏡冠者(かがみかじゃ)、節分(せつぶん)、髭櫓カケリ入(ひげやぐらかけりいり)
収録日・収録場所
- 2005年/東京 世田谷パブリックシアター
【鏡冠者(かがみかじゃ)】
出演
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太郎冠者野村萬斎
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主高野和憲
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鏡冠者深田博治
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後見月崎晴夫
【節分(せつぶん)】
出演
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鬼野村萬斎
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女高野和憲
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後見竹山悠樹
【髭櫓カケリ入(ひげやぐらかけりいり)】
出演
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夫野村万作
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妻石田幸雄
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注進野村裕基
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立衆深田博治
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立衆高野和憲
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立衆月崎晴夫
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立衆竹山悠樹
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地謡野村万之介
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地謡野村萬斎
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地謡小宮正三
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地謡時田光洋
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後見野村良乍
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後見破石澄元