世界が知らないボウイの創造の源泉が京都に?!いま時空を超えてロンドン、ベルリンと京都がつながる……。
音楽にファッション、アート、舞台芸術などを取り込み、常に変貌を繰り返すことで唯一無二の存在として時代を牽引し続け、2016年1月10日、69年の生涯を終えたデヴィッド・ボウイ。彼の作品の中でも、ベルリンの壁崩壊へ向けて人々の心を突き動かした1977年の名曲「ヒーローズ」は金字塔として知られているが、この番組は同名タイトルアルバムに収録されているインストゥルメンタル「モス・ガーデン(苔庭)」に注目した。この作品の制作当時、一度はスターダムに駆け上がったボウイが、その喧騒とドラッグ漬けの毎日から逃げるようにベルリンに入り、音楽の再構築に取り組んでいたことは周知のことだが、一方で彼が日本の京都へひそかに通い東洋の美や、その心に触れることで、自己を見つめ直す旅を繰り返していたことはほとんど知られていない。番組は、京都でボウイと交流があった関係者から貴重な証言を入手。そこからは表舞台では決して語られることのなかった彼の“素顔”と、“創作の源泉”を愚直に自己探求した表現者としての生きざまが見えてきた。時空を超え、 ロンドン、ベルリンと京都が、一つの線でつながる――。新しい視点で、ボウイの創作の原点を探ったノンフィクション番組。関連特集
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