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みどころ・試合内容 / 2011年7月10日放送

みどころ・試合結果

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7月10日放送

[193ch][生]7月10日(日) 午前10:55  ※7/10(日)は標準画質での放送となります。

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<独占生中継>エキサイトマッチスペシャル
下田昭文 初防衛戦 in USA

WBA世界S・バンタム級タイトルマッチ

下田昭文

WBA世界S・バンタム級チャンピオン

下田昭文

(帝拳)

リコ・ラモス

WBA世界S・バンタム級1位

リコ・ラモス

(アメリカ)

  • みどころ

王者に試練の海外初防衛戦
踏み込みと終盤のスタミナがカギか

今年1月31日に李冽理(横浜光)から3度のダウンを奪って大差の判定勝ち、念願の世界最高峰に上り詰めた下田の初防衛戦。ベルトを守る立場になり、ただでさえ重圧のかかるV1戦だが、それを海外、しかも敵地でもあるアメリカ(ニュージャージー州アトランティックシティ)で迎えることになった。真価が問われる試練の試合といえる。
李との試合で存分に持ち味を発揮したように、下田は生来の左利きを生かしたサウスポー・スタンスからスピード感溢れる左ストレートを繰り出す、才能に恵まれたボクサーファイター型といえる。「以前は殴り合って勝てばいいと思っていたけれど、ボクシングは距離感が大事だっていうことが分かり、それを機に一段も二段も上のステージに上がれたような気がします」と話していたように、最近はボクシングに幅が出てきた。右ジャブで距離とタイミングを計り、ここというところで切り札の左を一閃。相手の間合いに入った場合は足で距離とタイミングを外して仕切り直す。瞬時に考えながら組み立てをする技量を身につけたことが成長に繋がっているといえよう。
今回の海外初防衛戦に際して、下田は極めて前向きなとらえ方をしている。
「本場のリングで勝ち名乗りを受けることを考えると興奮します。日本でやる方が楽なんでしょうが、(海外防衛は)自分の力になりますからね。挑戦の気持ちで戦えそうです」
一方、WBA1位の指名挑戦者ラモスは19戦全勝(10KO)の24歳で、これが世界初挑戦。8歳でボクシングを始め、07年にはアマチュア全米選手権で優勝。08年の北京五輪は米国予選で準優勝だったため補欠に甘んじているが、エリート・ボクサーであることに変わりはない。
前哨戦となった今年2月のアレハンドロ・バルデス(メキシコ=08年10月に長谷川穂積の持つWBC世界バンタム級王座に挑戦して2回TKO負け)戦を見ると、サウスポーに対していきなり左フックを振ったり、右で切り込んだりというシーンが目についた。膝と腰でリズムを刻み、間合いを外す足も持っている。パンチだけでなく全体的な動きもスピーディーで、高い潜在能力を感じさせる選手だ。左フックと右ストレートはまずまずの破壊力だが、一発の切れ味は下田が上だろう。
プロ転向から3年4ヵ月ということもあり、まだ長丁場のスタミナとタフネスは試されていない。
「足が速くて全体的なスピードもある選手。思い切りのいい試合をしてくる」と、下田は挑戦者の印象を話している。そのうえで「向こうもプレスしてくると思うので、逆にこちらがプレッシャーをかける展開に持ち込みたい。そのためにも先手をとる必要があると思う」と策の一端を披露している。
ともにスピードを身上とする選手ということで、序盤からテンポの速いペース争いが繰り広げられることになりそうだ。カギになるのは下田の右ジャブと左ストレート、ラモスの左フックと右ストレートか。下田とすれば若く勢いのある挑戦者を調子づかせないためにも早い段階で叩いておきたいところ。そのためにも李戦のような鋭い踏み込みと思い切った攻撃が求められることになりそうだ。
中盤までにどちらかの一撃で勝負が決しない場合は、終盤のスタミナ勝負になる可能性もある。

★資料1 アメリカで防衛戦を行った日本人世界王者(過去に1例)
柴田国明(ヨネクラ):1973年10月17日、ハワイでWBA世界S・フェザー級王座の2度目の防衛戦に臨んだが、前王者ベン・ビラフロア(フィリピン)に初回KO負け

★資料2 日本人世界王者の海外防衛成功例(過去に2例)
渡辺二郎(大阪帝拳):1985年12月13日、韓国で尹石煥(ユン・ソクハン=韓国)に5回KO勝ちでWBC世界S・フライ級王座4度目の防衛に成功
西岡利晃(帝拳) 
:2009年5月23日、メキシコでジョニー・ゴンサレス(メキシコ)に3回KO勝ちでWBC世界S・バンタム級王座2度目の防衛に成功
※このほか在日三世の徳山昌守(金沢)が2001年5月20日、韓国で曺仁柱(チョ・インジュ=韓国)に5回KO勝ちでWBC世界S・フライ級2度目の防衛に成功した例がある

★資料3 海外で初防衛戦に臨んだ日本人世界王者(過去に3人)
ファイティング原田、海老原博幸、ロイヤル小林はいずれも相手国で判定負け

Written by ボクシングライター原功