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Pickup Players 注目選手

Pickup Players 注目選手

セレナ

セレナ 写真:Getty Images

■史上最年長女王セレナ
取りこぼしさえなければ優勝候補筆頭


 グランドスラム・タイトルは4人で分け合っても、女王の座は譲らなかったセレナ。11のタイトルを手にした2013年には及ばないものの、全米オープンとWTAファイナルズを含めたツアー最多の7タイトルを獲得した。33歳になった今も、「史上最年長女王」として君臨し続けている。全米オープンでは、クリス・エバートとマルチナ・ナブラチロワに並ぶ18個目のグランドスラム・タイトルを手に入れた。上にはシュテフィ・グラフの22度優勝という記録があるのみ。パワー、サーブ力、勝負強さ……総合するとやはり頭ひとつ抜けているセレナは、着実にそこへ近づいていくだろう。

 ただ、対シャラポワ戦15連勝など強力なライバルには圧倒的に強い一方で、ランキング20位台のアリゼ・コルネ(フランス)に2014年だけで3度も負けたり、全仏では新鋭のガルビネ・ムグルッサ(スペイン)に屈したり、思いも寄らない相手に足をすくわれるケースが少なくない。5度の優勝を誇る全豪でも、2010年の優勝以降はベスト8が最高で、敗れた相手はトップ10以下ばかりだ。

 セレナが全豪で不振を続けている間に、「アジアのグランドスラム」とも銘打つこの大会の顔にまでなったのが、中国のリー・ナだ。過去4年で3度決勝に進出。3度目の決勝となった2014年についにタイトルをつかみ、ランキングも2位まで上げたが、10月に電撃引退した。よってディフェンディング・チャンピオンが不在となった今大会。32歳とはいえまだグランドスラム優勝も女王の座も狙える中心選手がいなくなったことは、最近の女子テニスの刺激低下の感と無関係ではないだろう。

ハレプ/ブシャール

ハレプ 写真:Getty Images
ブシャール 写真:Getty Images

■女子テニス界の新たなスター候補
ハレプ&ブシャールがグランドスラム初制覇狙う


 男子以上に女子テニスは新しいスターが求められている。そういう意味では、2014年のグランドスラムの準優勝者に注目したい。まずは全仏準優勝の23歳シモナ・ハレプ(ルーマニア)とウィンブルドン準優勝の20歳ユージェニー・ブシャール(カナダ)。安定したグラウンドストロークを左右へ丁寧に打ち分けるハレプは、2014年の全豪オープンでのベスト8が当時グランドスラム自己最高成績だったが、その後、全仏準優勝、ウィンブルドンでもベスト4入りと活躍し、初出場を果たしたWTAファイナルズでも準優勝した。3位でシーズンを終え、グランドスラム優勝は視野に入っている。

 一方、どこまでもアグレッシブなプレーが持ち味のブシャールは、1年前に初出場の全豪でベスト4に進出。躍進へ弾みをつけた。全仏でもベスト4、ウィンブルドンでは準優勝と、すっかりグランドスラム上位進出の常連だ。ブシャールが勝つたびにコートにぬいぐるみが投げ込まれる祝福の儀式≠烽アの全豪から始まった。今回、人気はいっそう過熱するはず。次代の女王とも目されるニューヒロインのグランドスラム初優勝へ後押ししそうだ。

 この2人のように「新しいスター」とは呼べないかもしれないが、全米準優勝のカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)も気になる存在だ。私生活で辛い出来事があったにもかかわらず、全米で5年ぶりとなるグランドスラム決勝進出を果たすなど、2014年の戦いぶりは新鮮な印象を与えた。初めて世界1位になったのは20歳のときだったが、当時は「防御的でつまらない」と言われたテニスも、心身の成熟で魅力を増した。一時は18位まで落としていたランキングをトップ10に戻し、ベスト4入りしたWTAファイナルズの直後にはニューヨーク・マラソンにトライして3時間27分の好タイムを記録。そのトレーニングのおかげか体も非常にフィットしている。2015年もこの勢いは続くのではないだろうか。

シャラポワ/クビトバ

シャラポワ 写真:Getty Images
クビトバ 写真:Getty Images

■シャラポワ&クビトバ、新世代からの台頭阻止へ

 新勢力に対抗するエリートグループには、セレナ以外に2014年全仏覇者のシャラポワとウィンブルドン優勝のクビトバが挙げられる。セレナ同様にすでに生涯グランドスラムを達成しているシャラポワは、シーズン後半でやや印象が薄れたが、この数年の全仏での活躍が示すようにフットワークやフィジカル全体が向上し、安定した力で2位をキープ。テニスも恋もビジネスも、全て成功させるパワフルウーマン、全豪オープンを制してからはもう7年が経ったが、進化は続いている。

 そして3年ぶり2度目の芝の女王に輝いた左利きのクビトバは、パワフルなショット、ネットプレーも巧みでアグレッシブなプレースタイルで、「女王になる資質を全て備えている」と評される24歳。そのプレースタイルには芝がもっとも合っているが、女王の器と認められるには他のサーフェスでのビッグタイトルが欲しい。だが全豪では過去2年はいずれも2回戦までに姿を消している。持病の喘息は湿気が大敵とのことだが、猛暑も苦手なのかもしれない。

奈良くるみ/クルム伊達公子

奈良くるみ 写真:Getty Images
クルム伊達公子 写真:Getty Images

■トップ50入りの奈良くるみ、44歳クルム伊達
日本勢の躍進にも期待


 日本勢は奈良くるみクルム伊達公子の本戦入りが確実。年末に23歳になった奈良は、2014年終盤に体調を崩してシーズンを早く切り上げたが、幸い体調不良は長引かず、その分トレーニングを早く開始してシーズン開幕に備えてきた。2014年はツアー初優勝やトップ50入りと大活躍したが、全豪オープン出場はこれが2度目。2014年は前年の全米に続いて3回戦進出を果たした。足を生かした粘り強さと緻密な戦術で、グランドスラムの自己最高成績を更新したい。

 復帰から丸7年を迎えるクルム伊達公子にとって、全豪オープンは09年に13年ぶりのグランドスラム出場を叶えた場所だ。以来、連続6年目の出場。2010年からのグランドスラム連続出場は日本勢男女を通じて唯一でもある。オープン化以降の大会最年長記録とともに3回戦進出を果たしたのは2年前のこと。気温が高い方がパフォーマンスが上がるという伊達に、メルボルンの猛暑はむしろ好条件で、この44歳には今なお何か≠期待せずにいられない。

 あとは予選から何人本戦に上がることができるか。朗報を楽しみに待とう。

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