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Pickup Players 注目選手

Pickup Players 注目選手

■テニス界が迎える新時代の波
2015年の幕開けとなる全豪を制するのは?


 2014年のグランドスラムを振り返ると、1998年以来という珍事が起こっていた。男女ともにチャンピオンが全て異なるのは、16年ぶりのことだったのだ。

 全豪から順に、男子がスタン・バブリンカ(スイス)ラファエル・ナダル(スペイン)ノバク・ジョコビッチ(セルビア)マリン・チリッチ(クロアチア)、女子はリー・ナ(中国)、マリア・シャラポワ(ロシア)ペトラ・クビトバ(チェコ)セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)------。

 実力伯仲の証、世代交代の前兆、さまざまな見方ができるだろう。新しい時代の足音が聞こえた2014年から、2015年シーズンはどう発展するのか。それを占う意味でも大切なシーズン最初のグランドスラム、全豪オープンを男女それぞれ有力選手の紹介とともに展望する。

錦織圭

錦織圭 写真:Getty Images

■昨季大躍進の錦織
グランドスラム初優勝なるか


 1年前の全豪オープンで優勝したバブリンカが、次世代の実力者たちの意識に与えた影響は大きい。ビッグ4が支配する男子テニス界から次の時代への扉をこじ開け、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)のウィンブルドン・ベスト4という活躍、さらに全米オープンでの錦織圭(日本)とチリッチによるグランドスラム39大会ぶりの「ビッグ4のいない決勝」へとつながった。

 今挙げた23歳から26歳の新勢力が、この全豪の優勝争いに加わることは当然期待される。中でもツアーファイナルズでベスト4入りし、世界ランキング5位でシーズンを終えた錦織には、世界中から視線が集まっている。日本国内にいたっては、今や錦織のグランドスラム挑戦はテニスファンのみならず国民の関心事になった。

 全豪オープンでは2012年にベスト8入りし、全米オープンで準優勝するまではそれが錦織にとってグランドスラムのベスト成績だった。2014年は4回戦でナダルに敗れたものの、本人はこの一戦で得た手応えがシーズンの躍進のきっかけになったと話している。ゲンのいい大会といっていいだろう。1年前の今頃はマイケル・チャンをチームに加えたことが話題だったが、このコンビに向けられる期待の高さは1年前と比べ物にならない。もともとの武器であったフォアに、今では「世界一」とも評されるバックハンド、弱点だったサービス力の向上、スタミナにも自信をつけ、パーフェクトに近づいたテニスでグランドスラム初優勝を狙う。

ジョコビッチ/フェデラー

ジョコビッチ 写真:Getty Images
フェデラー 写真:Getty Images

■錦織の前に立ちはだかる壁
ジョコビッチ、フェデラー


 やはりフォア・バックともに穴がなく、攻撃も守備も隙がないテニスでグランドスラムの頂点に7度立ったのがジョコビッチ。うち4度が全豪オープンで、この大会を得意としている。昨年はバブリンカに準々決勝で敗れたが、ウィンブルドンを制したことでナダルから1位の座を奪い返し、シーズンを通して守り抜いた。7月に結婚し、10月に長男が誕生するなどプライベートも充実。「家族ができたら(テニスとの)優先順位が変わると思う」と話していたが、モチベーションは逆にアップしたという。1年前にコーチにつけた元王者ボリス・ベッカーとの契約も継続。2年ぶり5度目の全豪優勝へ、いっそう意欲を高める27歳だ。

 そのジョコビッチと、ウィンブルドンの決勝で歴史に残る戦いを繰り広げたのは、33歳の元王者ロジャー・フェデラー(スイス)。家族とテニスが密接に結びついているのはこのフェデラーにもいえることで、夫妻にとって2組目となる双子の男の子が生まれた2014年、ウィンブルドンで2年ぶりのグランドスラム決勝進出を果たし、10月には1年半ぶりにランキングを2位まで戻した。誰が見てもそのテニスの美しさにおいて右に出る者はおらず、ラケットのサイズを大きくしてパワー強化に挑んだ取り組みも成功した。シーズン末にはスイスのデビスカップ初優勝という偉業も達成し、好調のシーズンに大輪の花を添えたフェデラー。全豪の優勝は2010年が最後だが、18個目のグランドスラム・タイトル獲得への期待は1年前よりもはるかに大きい。

ナダル/マレー

ナダル 写真:Getty Images
マレー 写真:Getty Images

■昨季苦しんだナダル&マレー
2015年は復活なるか


 〈ビッグ4〉と呼ばれた4人のうちジョコビッチとフェデラーがツアーファイナルズでも決勝に進出(フェデラーの背中のケガによる棄権で対戦は実現せず)するなど2強は健在だが、残る2人はどうだろう。

 まずはナダル。夏は手首のケガ、秋は虫垂炎を患い、シーズン後半はほとんど満足にプレーできなかった。全仏オープンの優勝以降はツアーでも一度も準決勝に進むことができず、全米とツアーファイナルズは欠場。しかし体調さえ万全なら、14個のグランドスラム・タイトルを誇る28歳が、タイトル争いのキーマンになることは間違いない。12月の半ばには「練習の量も質も上がってきて、シーズンの開幕に向けて準備を進めることができている」と報告しているが、6年ぶりの優勝を狙えるコンディションで戻って来られるかどうか。

 その一方で、2013年のウィンブルドン王者アンディ・マレー(イギリス)は、フルでシーズンを戦いながら、一時は12位までランキングを落とす不本意なシーズンを送った。ツアーファイナルズでフェデラーに喫した0-6 1-6の敗戦はイギリスのファンにも衝撃的だったが、一昨年のウィンブルドンで、77年ぶりに地元イギリス人として優勝を成し遂げた際の力を再び見せることができるのだろうか。アメリ・モレスモーのコーチ契約は続行する一方で、長年のコーチやトレーナーを切った。プライベートでは婚約を発表。身辺を整理≠オて臨む新シーズン、3度準優勝している全豪でいい意味で予想を裏切ってほしい。

ラオニッチ/バブリンカ/チリッチ

ラオニッチ 写真:Getty Images
バブリンカ 写真:Getty Images
チリッチ 写真:Getty Images

■昨年BIG4を抑えて優勝のバブリンカ
虎視眈々と連覇を狙う


〈新ビッグ4〉とまではまだ呼べないが、マレーに代わってランキングではトップ4をキープしてきたのが、今大会のディフェンディング・チャンピオンであるバブリンカだ。新時代の起爆剤となったことは冒頭に記したが、次世代にバトンをつなぐ役割だけを果たしたわけではない。プレッシャーからスランプもあったが、ツアーファイナルズでフェデラーを追い詰めた準決勝や、デビスカップ決勝で大きな一勝となったジョーウィルフライ・ツォンガ(フランス)との一戦など、シーズンのラストを見る限り、連覇も十分狙える状態にある。

 灼熱の太陽の下、新旧入り交じった壮絶なバトルが期待される全豪オープン。その期待をも超える驚きのドラマが生まれるかもしれない。

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