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みどころ・試合内容 /
2016年11月6日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

6階級制覇王者 7ヵ月ぶりの復帰戦
バルガスの右には要注意

 フライ級からスーパー・ウェルター級まで19キロの体重の壁を乗り越えて6階級制覇を成し遂げたスーパースター、パッキャオが7ヵ月ぶりにリングに戻ってくる。4月、ティモシー・ブラッドリー(アメリカ)を一蹴したあとに引退したパッキャオは、5月にはフィリピンの上院議員選挙に出馬して当選を果たし、夏には戦線復帰を決意。今回、前戦から209日の間隔を空けてリングに上がることになった。6年前から下院議員として政治活動を行ってきたパッキャオだが、最多で250人の下院と、わずか24人で構成される上院とでは仕事量や忙しさが大きく異なるといわれる。そのためパッキャオは朝5時に起床し、ロードワークやフィジカル・トレーニングをこなしたあと議員としての仕事をこなし、夜は5時か6時にジムワークを開始。スパーリングを含めて3時間ほど汗を流してから帰宅するという生活を送ってきたという。「友だちと会う時間もない」(パッキャオ)というのが現実らしい。
 今回の復帰に際し、パッキャオは「ボクシングは私の仕事でありパッション(情熱)」と話している。そして「ボクシングを続けながらフィリピンの国民を救えるということを証明する」とも言っている。そのためには誰にも分かりやすいKO勝ちが求められることになる。
 これまでは試合に向けてフレディ・ローチ・トレーナーの待つアメリカのロサンゼルスに早めに入ることが多かったパッキャオだが、今回はそういうわけにもいかずフィリピンで調整を続けてきた。バルガスと体格や戦闘スタイルが似通った12年ロンドン五輪戦士、ホセ・カルロス・ラミレス(アメリカ=WBC世界スーパー・ライト級12位)らを相手にスパーリングをこなしたという。アメリカ入りは試合2週間前の10月22日だった。「バルガスは世界王者だし、彼を侮ったりはしていない。先のことは見ず、いまは目の前の試合に集中している」とパッキャオは10歳若い王者に警戒心を抱いている様子だ。
 そのバルガスは幼少時にボクシングを始め、8歳のときからロジャー・メイウェザー(元世界2階級制覇王者=フロイド・メイウェザーの叔父)の指導を受けてきた。アマチュアで140戦120勝20敗の戦績を残し、08年9月にプロに転向した。以後、元世界王者のコーネリアス・ボサ・エドワーズやロイ・ジョーンズ、さらにロベルト・アルカサール、イスマエル・サラスといった名伯楽に師事。昨年6月のブラッドリー戦前は元4階級制覇王者のエリック・モラレスとも組んだ。そして今年3月のサダム・アリ(アメリカ)戦前はデウィー・クーパー・トレーナーの指導を受けて戴冠を果たした。この点では01年からローチ・トレーナーとのコンビを続けているパッキャオとは対照的といえる。
 バルガスは身長178センチ、リーチ180センチの恵まれた体格から左ジャブを飛ばして煽り、右ストレートを狙い撃つ正統派のボクサーファイターだ。28戦27勝(10KO)1敗と決してKO率は高くないが、ブラッドリー戦の最終回に右のカウンターを叩き込んでKO寸前に追い込んだように、タイミングが合えば倒す力は十分にある。現に今年3月には前評判の高かったアリから2度のダウンを奪って快勝している。また、世界戦だけで20戦(15勝8KO3敗2分)を経験しているパッキャオには及ばないものの、バルガスもWBAのスーパー・ライト級王座も獲得するなど5度の世界戦をこなしている。王者でありながら、なお高い潜在能力を秘めている選手といえる。
 ともに好戦的なタイプだが、パッキャオがサウスポー、バルガスがオーソドックスという違いがある。キー・ポイントは、パッキャオの踏み込みに以前のような鋭さがあるかどうか、そしてバルガスがそれに対応できるかどうか、という点に絞られそうだ。パッキャオは過去にオスカー・デラ・ホーヤ(アメリカ)、アントニオ・マルガリート(メキシコ)、クリス・アルジェリ(アメリカ)といったバルガスと似た体形の元世界王者に快勝しており、大柄な相手を苦にしない。全盛期ほどのスピードではないにしてもパッキャオが相手との距離を容易に潰すようだと、得意の左ストレートがジャストミート、7年間も遠ざかっているKO勝ちという理想形が見えてくるだろう。逆に動きに精彩を欠くようだとバルガスの中長距離砲の標的になる危険性もある。オッズは7対1でパッキャオ有利と出ているが、バルガスの勢いを考えるとそこまでの差はないとみる。

 


Written by ボクシングライター原功

ウェルター級トップ戦線

WBA    :キース・サーマン(アメリカ)
WBA 暫定:ダビド・アバネシャン(ロシア)
WBC    :ダニー・ガルシア(アメリカ)
IBF     :ケル・ブルック(イギリス)
WBO    :ジェシー・バルガス(アメリカ)

 長いことウェルター級の支配者だったフロイド・メイウェザー(アメリカ)が去っても、この階級はスター選手が途絶えることはない。復帰するマニー・パッキャオ(フィリピン)を含め高レベルで混戦模様といえる。現時点でのトップはWBA王者のキース・サーマン(アメリカ)か。28戦27勝(22KO)1無効試合という戦績を誇るサーマンは3年間に6度防衛中で、特に最近はロバート・ゲレロ(アメリカ)、ルイス・コラーゾ(アメリカ)、ショーン・ポーター(アメリカ)といった元王者たちを退けて実力を証明している。
 これにピッタリつけていたのがIBF王者のケル・ブルック(イギリス)だが、9月にミドル級王者のゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)に5回TKO負け。右眼窩低骨折というダメージを負ったことが今後にどう響くか心配だ。体重調整の問題もあり、スーパー・ウェルター級に転向する可能性もある。WBC王者のダニー・ガルシア(アメリカ)はスーパー・ライト級から転じた2階級制覇者で、来春にはサーマンとの統一戦が計画されている。32戦全勝(18KO)と数字上はサーマンほどのインパクトはないが、左フックにはパワーがあるだけに試合が実現すれば好勝負が期待できる。
 WBO王者のジェシー・バルガス(アメリカ)は昨年6月のティモシー・ブラッドリー(アメリカ)戦で判定負けを喫したものの、最終回には右のカウンターで逆転KO寸前に追い込むなど見せ場をつくり、今年3月のサダム・アリ(アメリカ)戦では2度のダウンを奪って快勝している。今回の対戦相手、パッキャオは高く厚い壁であることは間違いないが、これを突き破るようだと一気に主役級になる可能性がある。
 ランカーのなかではIBFの指名挑戦権を持つエロール・スペンス(アメリカ)の力が抜きん出ている。21戦全勝(18KO)の長身サウスポーはサーマン、ガルシア、ブルック、バルガス、そしてパッキャオ、誰と戦っても勝つ可能性がある実力者だ。 来年はベルトを腰に巻く姿が見られるだろう。  



TALE OF THE TAPE

  パッキャオ バルガス
生年月日/年齢 1978年12月17日/37歳 1989年5月10日/27歳
出身地 フィリピン アメリカ
アマチュア実績 64戦60勝4敗 140戦120勝20敗
プロデビュー 95年1月 08年9月
獲得世界王座 フライ級
Sバンタム級
Sフェザー級
ライト級
ウェルター級
Sウェルター級
Sライト級
ウェルター級
世界戦の戦績 20戦15勝(8KO)3敗2分 5戦4勝(1KO)1敗
通算戦績 66戦58勝(38KO)6敗2分 28戦27勝(10KO)1敗
身長/リーチ 166センチ/170センチ 178センチ/180センチ
戦闘タイプ 左ファイター 右ボクサーファイター
ニックネーム パックマン RUTHLESS(無慈悲)
  • みどころ

5階級制覇王者 VS 23戦全勝のホープ
ドネア有利だが…苦戦の可能性も

 昨年12月、制覇してきた階級のなかでは2番目に重いスーパー・バンタム級で返り咲きを果たしたドネアの2度目の防衛戦。ラスベガスをホームとする23戦全勝(17KO)の24歳、マグダレノを相手にベルトを守ることができるか。
 ドネアはフライ級(07年)からスーパー・フライ級(09年)、バンタム級(11年)、スーパー・バンタム級(12年)、そしてフェザー級(14年)と軽い方から順番に世界制覇を果たしたが、フェザー級では明らかにサイズ不足だった。そこで122ポンド(約55.3キロ)のスーパー・バンタム級に戻したわけだが、いまはこの体重がベストといっていいだろう。昨年12月のセサール・フアレス(メキシコ)戦では途中で足を痛めたため思わぬ苦戦を強いられたが、今年4月の初防衛戦ではゾルト・ベダック(ハンガリー)を寄せつけず3回TKOで一蹴している。「フィリピーノ・フラッシュ(フィリピンの閃光)」というニックネームそのままの速くて強い左フックは健在だが、数年前と比べて振りが大きく全体的に雑になっている点は気になるところだ。40戦37勝(24KO)3敗。
 挑戦者のマグダレノは09年の全米選手権とゴールデングローブ大会を制するなどアマチュアで136戦120勝16敗の戦績を残し、トップランク社と契約して10年11月にプロに転向した。ちなみに、このときドネアはすでに2階級を制覇しており、3ヵ月後にはフェルナンド・モンティエル(メキシコ)を衝撃的な2回TKOで屠って3階級制覇を成し遂げることになる。さらに補足となるが、マグダレノは5歳上の兄ディエゴ、4歳下の弟マルコとの3人兄弟ボクサーでもある。
 トップランク社の庇護もありマグダレノのプロでの歩みは順調といえる。6年のキャリア中、綻びはひとつもない。KO率に至ってはドネアの60パーセントを上回る74パーセントだ。サウスポーからスピードのある動きに乗ってテンポよくパンチを繰り出し、チャンスとみれば一気に仕留めにかかる。外側から巻き込むように打ち込む左と上下に打ち分ける右フックが得意のパンチといえる。ただし、ドネアと比較すると対戦してきた相手の質という点で大きく見劣りすることは否めない。マグダレノは「ドネアは全盛を過ぎた。彼は私のことを軽視してKOを狙ってくるだろうが、そうはいかないさ」と自信をみせているが、はたして強気な姿勢をリングの上でも貫くことができるか。また、このところマグダレノはフェザー級の体重で戦うことが多かったこともあり、過酷な減量が予想される。若い挑戦者にとっては様々な点で試されることが多い試合といえる。
 予想となると経験値を含めた総合力で勝るドネア有利は動かしがたい。サウスポーとの戦い方を熟知しているのもドネアの強みだ。巧みに圧力をかけながら挑戦者を追い込み、堪えきれずに相手が出てきたところに左フックを一閃――そんなKO劇が見られる可能性は十分にある。

 


Written by ボクシングライター原功

TALE OF THE TAPE

  ドネア マグダレノ
生年月日/年齢 1982年11月16日/33歳 1991年11月8日/24歳
出身地 フィリピン アメリカ(ラスベガス)
アマチュア実績 86戦78勝(8KO)8敗 136戦120勝16敗
プロデビュー 01年2月 10年11月
獲得世界王座 フライ級
Sフライ級
バンタム級
Sバンタム級
フェザー級
通算戦績 40戦37勝(24KO)3敗 23戦全勝(17KO)
身長/リーチ 166センチ/173センチ 163センチ/168センチ
戦闘タイプ 右ボクサーファイター型 左ボクサーファイター型
ニックネーム フィリピーノ・フラッシュ
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