
アル・ウォルサーの無名楽曲ノミネートが大きな話題に。評価分かれる
最優秀ベスト・ダンス・レコーディング賞にノミネートされたアル・ウォルサー。彼の楽曲がグラミー賞候補にあげられたことが、ビルボード等の音楽関連メディアで大きな話題になっている。ノミネートされた曲が、それまでほぼ全く知られていない曲だったからだ。
エレクトリカルダンス系コミュニティー「itself」でさえ、アル・ウォルサーの「I Can't Live Without You」ノミネートに困惑。一部の音楽評論家からは、「楽曲の質がとても音楽のプロと言えるレベルには到達していない」という厳しい意見も出ている。
しかし、全く無名だったこの楽曲も、グラミー賞ノミネート後はYouTubeのアクセス数が徐々に増え、12月18日現在では300,000PVに達するまでになっている。
ウォルサーは90年代、ヨーロッパのポップグループのメンバーとしてデビュー。現在では音楽レーベル、音楽出版会社、毎週放送のダンス・ミュージックのラジオ番組を運営しているアーティストだ。
今週、ウォルサーはMTVのインタビューに答え、「僕は何十年にも渡って音楽界に関わってきて、DJとして、アーティストとして、作詞家として、時にはプロデューサーとして世界中を飛び回ってきたんだ。グラミーのボーティグメンバー(投票権がある人)で私の名前を知っている人は多く、多分、僕の知名度が投票の時に信頼となってノミネート獲得へと繋がったんじゃないかな」などと語っている。
【その他のベスト・ダンス・レコーディング賞ノミネート作品】
・アヴィーチ, "Levels"
・カルヴィン・ハリス feat.Ne-Yo, "Let's Go"
・スクリレックス feat.シラー, "Bangarang"
・スウェディッシュ・ハウス・マフィア feat. ジョン・マーティン, "Don't You Worry Child"
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