大会第5日
女子シングルス2回戦

(日本)
(オーストラリア)
解説:坂本 真一 実況:鍋島 昭茂
世界を驚かせた1回戦勝利から2日、今大会最年長の39歳クルム伊達が復帰後初のグランドスラム2回戦に臨む。試合中に棄権も頭をよぎったという右ふくらはぎの痛みがどれだけ回復するか、それがカギになるだろう。対戦する23歳グロスには昨年2月にクリアウォーターでのITF大会で逆転負けを喫しているが、クルム伊達は二度目の対戦に強い。
また、当時はクルム伊達が161位でグロスが84位だったランキングは、72位と107位に順位が逆転している。当時の伊達はやはりふくらはぎを痛めており、その影響によるサーブの不調が敗因だったが、同じ負け方はしたくない。体調が万全でない中、どんな戦術で挑むか。勝てばオープン化以降の全仏オープン史上最高齢の3回戦進出となる。
大会第5日
男子シングルス2回戦


(日本)
(セルビア)
解説:土橋 登志久 実況:河路 直樹
1回戦で2セットダウンからの逆転勝利を手にした錦織は、ほぼ1年間の戦線離脱で「リズムも感覚もすべて失っていた」と言うが、今それを恐るべきペースで取り返している。初の全仏出場での2回戦の相手は、2008年の全豪オープン優勝者で現在世界ランキング3位のジョコビッチ。錦織にとってはもっともランキングの高い対戦者となる。
これまで試合中ではなく、試合後に痛みが出るケースの多かった右ひじの具合が気がかりだが、万全を期した上で、どこまで通用するのか楽しみだ。錦織は2008年の全米オープン3回戦では当時4位のダビド・フェレール(スペイン)を破っており、その可能性は計り知れない。スピード感あふれる展開の中、錦織らしい多彩なプレーで大いに暴れてほしい。
大会第5日
男子シングルス2回戦

(アルゼンチン)
(スペイン)
解説:坂本 正秀 実況:吉崎 仁康
ナダルがいよいよセンターコートに登場する。本人は「ローランギャロスは特別な場所。何番コートでも構わない」と言うが、待ちかねたファンの大歓声は“ラファ”のアドレナリンを高めるはずだ。2回戦の相手は初対戦になるゼバロス。昨年、ランキング100位を突破して現在は44位まで上げてきた。
4月のヒューストン準々決勝でフェルナンド・ゴンザレス(チリ)を倒しており、身長が188cmでナダルと同じ左利きという特徴がある。ただ、ナダルは188cmの左利きフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)と10回対戦して一度も負けていない。この後の可能性としてはレイトン・ヒューイット(オーストラリア)、イバン・ルビチッチ(クロアチア)との対戦が待ち受けるだろう。王座奪回に向けて、そろそろエンジンがかかってくるはずだ。