UEFA EURO 2012TM(サッカー欧州選手権)は14日、グループDの第2節の2試合が行われ、初戦でイングランド代表と1‐1で引き分けたフランス代表は、2連勝を狙った共催国のウクライナ代表に2‐0で快勝した。これによりフランス代表は、2連敗でグループリーグ敗退が決定したスウェーデン代表との最終節に引き分ければ、決勝トーナメント進出が確定することとなった。
2008年のユーロおよび2010年のワールドカップ(W杯)では共にグループリーグ敗退の屈辱を味わったフランス代表にとって、両大会における白星はポルトガル代表を1‐0で下した2006年のW杯準決勝以来となる。また、1970〜80年代の大黒柱ミシェル・プラティニ、1990〜2000年代の大黒柱ジネディーヌ・ジダンがいないチームで臨んだユーロでは、1960年の第1回大会以来のオーストリア代表との準々決勝以来の勝利となった。
開始直後の激しい雷雨により試合が1時間近く中断されるという難しい状況の中、2アシストを決めたFWベンゼマは、チームの勝利を素直に喜んだ。
「イングランド戦でドローに終わり、この試合では勝ち点3を取ることが重要だった。その中でしっかりと結果を残すことができ、チームの皆がとても満足している。また、W杯とユーロでは久しく勝てなかったので、嫌な流れを断ち切ることができて嬉しい。僕達は良いコンビネーションから多くのチャンスを作ることができた。ゴールもしくはアシストを挙げるのはいつでも気分が良い。それ自体が目標という訳ではないけれども、攻撃に参加できている証でもあるからだ」
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