ファビオ・カペッロ前監督からロイ・ホジソン新監督への政権交代により、メンバー選考に注目が集まっていたイングランド代表は16日、UEFA EURO 2012TM(サッカー欧州選手権)に臨む最終リスト23名を発表した。
ホジソン監督は今回、代表キャップ81回を誇るマンチェスター・ユナイテッド(マンU)のDFリオ・ファーディナンドを招集外とする一方、同選手の弟であるQPRのアントン・ファーディナンドへの人種差別発言疑惑によりFA(イングランド・フットボール協会)から主将の座を剥奪され、この決定に異を唱えたカペッロ監督が辞任するという事態を引き起こしたチェルシーのDFテリーを選考した。英国メディアは今回のメンバー発表に先立ち、チーム内の雰囲気を考慮してファーディナンドかテリーのどちらかが招集を外れると報じていたが、実際に予想通りの結果となった。とはいえホジソン監督は、両選手の取捨選択に関して「戦力面だけを考えたうえでの判断だ」と説明している。
一方、サプライズ招集の可能性が囁かれていたアーセナルのMFチェンバレンがメンバー入りし、ノリッジ・シティのGKルディも初招集を受けた。今シーズン加入したアーセナルで、レギュラー獲得こそならなかったものの、随所に素質の片鱗を見せつけた若干18歳の若武者は、驚きと喜びの交じり合った感情を素直に表した。
「代表に選出され本当に嬉しい。もし1年前、誰かから『ユーロに出場できるぞ』と言われたなら、思わず笑い飛ばしていたことだろう。国を背負って戦えるのは、いかなる試合であっても誇り高いことだ。それがユーロのようなビッグトーナメントともなればなおさらだ」
また、5日にチェルシーとの間で行われたFAカップ決勝など、ここ数か月の試合で復調を強烈に印象付けたことで、ユーロでの代表入りを推す声が上がっていたリバプールのFWキャロルも、昨年8月以来となるメンバー復帰を果たした。ホジソン監督は、同選手のポテンシャルの高さに期待を寄せた。
「彼はチームの他のFWと異なるタイプの選手だ。彼のボールキープ力の高さや空中戦の強さは、大いに役立つことだろう。彼はまた、相手DFの背後からの飛び出しや、フィジカルの強さを生かしたプレーにも秀でている」









