UEFA EURO 2012TM(サッカー欧州選手権)で大会連覇を狙うスペイン代表に激震が走った。8日、バルセロナのDFプジョルが、右膝の故障により6週間程度に渡り戦列を離れることになり、同大会への出場が絶望的となった。
ビセンテ・デル・ボスケ監督は、主将を務めるR・マドリードのGKカシージャスと並ぶチームのまとめ役であり、2010年のワールドカップ準決勝のドイツ戦では決勝ゴールを挙げるなど大舞台にも強いプジョルの離脱を嘆いた。
「プジョルからは昨晩連絡を貰った。フットボールの世界ではこういう事も起こり得るので、我々はこの状況を受け入れなければならない。とはいえ、カリスマ的な選手であり、チームにとって極めて重要な存在である彼の離脱はあまりにも痛い。彼はシーズン終盤を迎え充実した時を過ごしていたうえに、節目の代表通算100試合出場にも王手を掛けていただけに、本当に残念でならない」
2008年のユーロおよび2010年のワールドカップで国際大会連覇に貢献した守備の要を失ったスペイン代表は、DFラインの再構築を強いられることとなった。しかし、最も自然である同ポジションの選手による穴埋めは、代表の常連であるアルビオルがR・マドリードで出場機会を失っており、他には招集経験のある選手が殆どいないため不安となる。
そこで名前が挙がっているのが、本職は別ポジションであるもののクラブチームではセンターバックとしてプレーしている、R・マドリードのDFセルヒオ・ラモスおよびA・ビルバオのMFハビ・マルティネスだ。
セルヒオ・ラモスをセンターバックで起用する場合、代わりの右サイドバックに誰を選ばれるかが争点となるが、守備的に行くならクラブチームでの相性も考えてR・マドリードのDFアルベロア、攻撃的に行くならA・ビルバオのDFイラオラが第1候補となる。また、本来はサイドアタッカーならが、今シーズンは右サイドバックとして衝撃を与えているA・マドリードのMFフアンフランら、新戦力が招集を受ける可能性も残されている。
一方のハビ・マルティネスは、タレント揃いのスペイン代表の中盤では控え扱いとなっているため、センターバックで起用されたとしても他のポジションを一切いじる必要が無い。それゆえ、周囲とのコンビネーションに問題が無ければ、理想的なプジョルの穴埋めとなる。
バルセロナのFWビジャの回復が微妙な状況にある攻撃陣に加え、守備陣もトラブルに見舞われたスペイン代表は、逆に大会に向けた今後の動向に大きな注目が集まることになった。いずれにしても、この逆境を乗り越えてこそ真の王者と言えるだろう。









