来月開幕するUEFA EURO 2012TM(サッカー欧州選手権)において、ほとんどのチームが予選および直近の親善試合を通じて戦力を整える中、最もイレギュラーな形で本大会を迎えるのが、ファビオ・カペッロ前監督の電撃辞任を経て、ウェスト・ブロムウィッチの現指揮官であるロイ・ホジソン新監督の招聘を発表したばかりのイングランド代表だろう。
近日中に発表される招集候補に注目が集まるホジソン新監督は、1日に行われた就任会見では、「カペッロ前監督と話をする機会を作ることは間違いない」と述べ、前任者からのアドバイスをメンバー選考の参考にすることを明言している。
その中で、メンバー選考の当落線上にいると見られている1人が、ニューカッスル時代の2010年11月に代表デビューを飾ったものの、昨年1月に移籍したリバプールでの不振により8月を最後に招集から外れているFWアンディ・キャロルだ。
イングランド人選手として史上最高額となる移籍金3500万ポンド(約45億2000万円)でリバプールに加入したキャロルだが、負傷の影響によりデビューが遅れたうえ、その後もレギュラーに定着できぬなど、期待を大きく裏切っている。とはいえ、同選手は最近になって復調の兆しを見せており、5日に行われたFAカップ決勝でも、2点ビハインドの後半途中から出場するや否や、反撃の狼煙を上げる豪快な左足のシュートを決めたうえ、あわや同点弾となる強烈なヘディングも放ち、チェルシーをあと一歩のところまで追い詰める原動力となった。
そしてこの状況を前に、イングランド代表の顔の1人であるリバプールのMFスティーヴン・ジェラードが、キャロルのユーロでのメンバー入りを強く推奨した。
「アンディを信頼するべきだ。彼はチェルシーとの大一番でも、途中出場から見事なプレーを見せ、チームの戦い方を完全に変えた。彼が入ったことで、僕達のパフォーマンスは遥かに良くなった。よりダイレクトにゴールを狙えるようになり、多くのチャンスを作り出して相手に脅威を与えた。ここ2〜3ヶ月の彼の調子は本当に素晴らしい。僕の意見では、彼は代表復帰に向けて突き進んでいる」









