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Vol.212 2010.05.21　毎週金曜配信

「スワロウテイル」「四月物語」を最後に劇場映画から遠ざかっていた岩井俊二監督が、衝撃と共にその沈黙を破った問題作。純粋さと残酷さが同居する思春期の少年少女ならではの心情を見事に映し出し、イジメや少女売春といったハードなテーマを扱いながら、どこか抜けるような後味を感じさせる岩井演出はまさに出色の出来だ。美しい田園風景とドビュッシーのピアノ曲、そして小林武史による「リリイ・シュシュ」のサウンドが重なり、痛々しくも切ない傑作となった。

乱闘騒ぎを起こして、出場停止になった野球部の部員たちを一人の教師が再び野球をさせようと奔走する熱血ドラマ。主演はドラマ版と同じく佐藤隆太。生徒役にも市原隼人、小出恵介、城田優、中尾明慶らドラマ版のメンバーが名を連ね、さらに山本裕典が生意気な新入生役で共演する。それぞれに見せ場が用意されたクライマックス、地区大会決勝戦は完結編らしい最大の盛り上がりを見せる。

熟年夫婦が互いへの感謝の言葉をはがきにつづり、これまでに8万通を超える応募が寄せられた人気企画「60歳のラブレター」を映画化。 60歳という節目の年齢に達した男女が、新しい人生について模索する中で、改めて夫婦のきずなの大切さ、強さに気付いていく。主人公を演じた中村雅俊をはじめ、イッセー尾形、戸田恵子、原田美枝子、井上順といった芸達者なベテラン陣が味わい深い演技を見せる。



「ボックス！」市原隼人＆高良健吾インタビュー大阪の高校ボクシング部を舞台に、幼なじみの高校生二人のリングに懸けた青春と、固いきずなをさわやかに描いた映画「ボックス！」。やんちゃな天才ボクサー・鏑矢を演じる市原隼人と、気の弱い優等生の幼なじみ・木樽優紀役の高良健吾に、作品の魅力を語ってもらった。


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