大会第8日
女子シングルス準々決勝

(ベルギー)
(ロシア)
解説:神尾 米 実況:久保田 光彦
クライシュテルスはエナンの転倒故障、ズボナレワはヤンコビッチの途中棄権と、4回戦ではともに運にも恵まれながらベスト8進出を果たした。ズボナレワは09年の全豪でベスト4に進出し、これがグランドスラムでは3度目、ウィンブルドンでは初の8強入り。昨年は世界ランク9位まで上がっている。
一方のクライシュテルスはメンタル的に神経質な選手だが、宿敵エナンの壁を乗り越えたことで精神的には随分楽になっているはず。また、引退前とはいえズボナレワには5戦全勝の対戦成績が心理的にどう影響するか。サーブ、ショットともに全盛期の威力が衰えておらず、波に乗せたら手がつけられなくなるクライシュテルスだけに、ズボナレワにとっては早い段階での駆け引きが勝負のカギになる。
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大会第8日
女子シングルス準々決勝

(アメリカ)
(中国)
解説:杉山 愛 実況:河路 直樹
女王に挑むリーにチャンスあり。前哨戦のバーミンガムで優勝した勢いをそのまま持ち込み、第7シードのラドバンスカを下し、初戦から失セット0で4年ぶりのベスト8入りを決めた。昨年の全米オープンではベスト8、今年の全豪はベスト4と着実に足元を固め、売り物はフォア、バックとも強烈なショット。セレナとの対戦成績は1勝4敗と分が悪いが、全豪のセミファイナルで6-7、6-7など、常に接戦を演じている。
対するセレナも、ここにきて徐々にギアを上げてきた。ただ、シャラポワとの4回戦でもカウンターに揺さぶられ、意外にもろくポイントを落とす場面が何度かあった。リーの気の強さは要注意だ。男子シングルスで台湾のルーがベスト8に残ったこともあり、中国代表として燃えるものがあるのではないか。
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大会第8日
女子シングルス準々決勝

(ブルガリア)
(アメリカ)
解説:坂本 真一 実況:鍋島 昭茂
ブルガリアの新星、ピロンコバがあっという間にベスト8。ウインブルドンの本戦出場は5度目だが、06年の1回戦に勝ったきり。それがここまでセットダウンなしの快進撃は驚きだ。ブルガリア勢の準々決勝進出は92年のカテリナ・マレーバ以来というから懐かしい。
ビーナスも得意の芝で快調に飛ばしきた。3回戦ではクレイバノワを6-4、6-2のストレートで沈めるなど危なげのない勝ち上がりだが、この相手には苦い思い出がある。4年前の全豪オープン1回戦、まだ18歳だったピロンコバに6-2、0-6、7-9で負けている。ここを突破すれば準決勝でクライシュテルス、そしてファイナルではセレナとの3年連続の姉妹対決が見えてくるだけに、立ち上がりから激しい打ち合いになりそうだ。
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大会第8日
女子シングルス準々決勝

(チェコ)
(エストニア)
解説:坂本 正秀 実況:木村 季康
シード選手が総崩れしたこの山はノーシード同士の準々決勝に。カネピは初戦で第6シードのストーサーを倒して波に乗った。今回は予選上がりだが、昨年は世界ランク18位のシード選手だった。予選などを含めここまでの28試合で26勝しているから、気持ちが吹っ切れたのだろう。ダブルスでも活躍する器用な選手で、昨年はセレナにも勝っている。
一方のクビドバも不気味な存在。左利きの20歳は、1回戦でシルステアを倒して芝での初勝利を挙げると、2回戦では08年にベスト4に入ったジェン・ジー、3回戦ではアザレンカ、そして4回戦では第3シードの強豪ウォズニアッキを6-2、6-0と上位選手を次々になぎ倒してきた。ベスト4がかかり重圧が増してくる準々決勝で、両者ともにここまでの勢いを出し切れるかどうか…。
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