大会第3日
男子シングルス2回戦

(フランス)
(アメリカ)
解説:坂本 正秀 実況:鍋島 昭茂
ロディックは昨年、フェデラーとの決勝でファイナルセット16-14という死闘の末に敗れた。雪辱を誓う今大会は、ラジーブ・ラムとの米国対決となった1回戦を6-3、6-2、6-2と快調なスタート。だが、2回戦は要注意だろう。
30歳のベテラン、ロドラはウィンブルドンでは2回戦までが最高で、対戦成績でもロディックが2戦2勝している。ところが前哨戦のイーストボーンで2度目の芝大会優勝を飾っており、1回戦でも米国のサーブ・アンド・ボレーヤー、ジェシー・ウィッテンを退けてきた。実はロドラは今年から06年のウィンブルドン女王であるアメリー・モレスモーを芝専用のコーチにつけている。好調はモレスモー効果? その真価が問われる一戦になる。
大会第3日
女子シングルス2回戦


(ロシア)
(アメリカ)
解説:杉山 愛 実況:久保田 光彦
今大会の結果次第でセレナ・ウイリアムズに代わって女王になる可能性がわずかでもあるのは、今の時点で3人。その中のひとりである姉のビーナスに、ロシアの新星といっていい22歳のマカロワが挑戦する。
前哨戦のイーストボーンで予選から勝ち上がり、トップ20の5選手を倒してツアー初優勝を飾ってしまった。なにしろ、イーストボーンは過去11人の優勝者がウィンブルドンを制してきたことで知られる、由緒正しい前哨戦である。しかし、グランドスラムはちょっと違う雰囲気の舞台だ。これまで通算12回出場しているが、3大会での3回戦進出が最高で、ウインブルドン優勝だけでも5度というビーナスとは桁が違う。勢いか貫禄か。
大会第3日
男子シングルス2回戦

(セルビア)
(アメリカ)
解説:柳 恵誌郎 実況:河路 直樹
ジョコビッチは、オリビエ・ロフスとの1回戦、夜11時までのフルセットを逆転で制して自信を取り戻している。無理のないフォーム、端正なテニスは格式高いウィンブルドンの客席からも好評だが、2回戦はちょっと嫌な相手。
デントは現在こそ世界ランク97位に甘んじているものの、これは2年間の闘病生活を挟んでのもの。父親のフィル・デントは日本の大会でもジョン・マッケンローらと活躍し、その父譲りの生粋のサーブ・アンド・ボレーが売り物だ。過去1度の対戦はデントの勝ち。ホップマンカップだから割り引く必要はあるものの、大会序盤の芝コートは特に弾道が低い。ジョコビッチがデントの弾丸をどうざばくか。