- 大会第7日
- 女子シングルス4回戦
- 8/31
- (日)
深夜0:00〜
午前7:55
- アーサーアッシュ・スタジアム 第1試合
サラ・エラーニ
(イタリア)
ミルヤナ・ルチッチ バローニ
(クロアチア)
解説:坂本 真一 実況:河路 直樹
アグネツカ・ラドバンスカ、アンジェリック・ケルバー、アナ・イバノビッチ、ペトラ・クビトバ…トップ8シードが次々と姿を消したが、最大の番狂わせはこのルチッチ バローニが2回戦で第2シードのシモナ・ハレプを破ったことだろう。まだ15歳だった97年の全米でグランドスラム・デビューすると3回戦に進出し、2年後にウィンブルドンでベスト4入りしたルチッチ。一時テニス界から完全に姿を消し、2010年に8年ぶりにグランドスラムに戻って来たが、それまでの最高成績は2012年ウィンブルドンの3回戦で、今大会は予選からの出場だった。15年ぶりのグランドスラム・ベスト8進出をかけて、この試合に挑む。
エラーニのほうは、ランキング的には順当とはいえ全米優勝2回の大物ビーナス・ウイリアムズを最終セットタイブレークで撃破。ルチッチには2010年にパレルモのクレーで勝っているが、ハードコートということと今回のルチッチの勢いは怖い。
- 大会第7日
- 女子シングルス4回戦
- 8/31
- (日)
深夜0:00〜
午前7:55
- アーサーアッシュ・スタジアム 第2試合
マリア・シャラポワ
(ロシア)
カロライン・ウォズニアッキ
(デンマーク)
解説:神尾 米 実況:河路 直樹
4回戦にもなると、随所に好カードが見られる。中でも元世界ナンバーワン同士、グランドスラム・ファイナリスト同士のこのカードは注目だ。ビッグサーバーのサビーネ・リシツキとの試合では両者ともに精彩を欠いたが、ここは気を引き締めなければならない。
というのも、ウォズニアッキはこのハードコート・シーズンでかなり調子を上げている。かつて「北欧の壁」と呼ばれたプレースタイルではトップを維持できなかったが、前哨戦2大会で女王セレナ・ウイリアムズとも接戦を繰り広げ、自信が戻ってきた。2012年の全豪以来のグランドスラム・ベスト8はなるか。シャラポワの超攻撃的テニスとのコントラストは、大いに見応えがあるだろう。
対戦成績はシャラポワの5勝2敗だが、グランドスラムでの対戦は一度きりで、2010年のここ全米4回戦。その際はウォズニアッキがストレートで勝利している。
- 大会第7日
- 男子シングルス3回戦
- 8/31
- (日)
深夜0:00〜
午前7:55
- アーサー・アッシュ・スタジアム 第3試合
マルセル・グラノイェルス
(スペイン)
ロジャー・フェデラー
(スイス)
解説:坂本 正秀 実況:鍋島 昭茂
サービススピードのツアー記録を持つサミュエル・グロスをストレートセットで退け、3回戦に駒を進めたフェデラー。超ビッグサーバーに対してはタイブレーク勝負で決めるケースが多いが、毎セット一つはブレークし、その反射神経やラケットさばきで魅せた。
4回戦ではさらに手強いビッグサーバーが待ち受けているかと思いきや、211cmのイボ・カルロビッチを倒して勝ち上がってきたのはノーシードのグラノイェルスだ。近年はダブルスでの活躍のほうが目立つ28歳だが、最後まで集中力を切らさず、7-6 6-7 7-6 3-6 6-4で粘り勝った。
しかし今のフェデラーの敵ではないだろう。若い世代のパワーに対抗するため、試行錯誤の末に最適なラケットを手に入れたフェデラーは絶好調だ。対戦成績はフェデラーの2勝。いずれもハードコートで失セットもゼロ。2回戦よりラリーは楽しめそうだ。
- 大会第7日
- 女子シングルス4回戦
- 9/1
- (月)
午前7:55〜
午後3:00
- アーサーアッシュ・スタジアム 第4試合
ベリンダ・ベンチッチ
(スイス)
エレナ・ヤンコビッチ
(セルビア)
解説:岩渕 聡 実況:吉崎 仁康
2回戦で奈良くるみを破った17歳ベンチッチが、次に第6シードのアンジェリック・ケルバーをも破り、自身初となるグランドスラム4回戦に飛び込んだ。緩急を巧みに操り、躍進する注目の若手が、元女王で全米準優勝の実績も持つヤンコビッチに初めて挑む。トップ10との対戦経験はかなり積んできた。セレナ・ウイリアムズ、リー・ナ、シモナ・ハレプ…。セットも取ったことがないが、世界10位のヤンコビッチに対してこれまでの経験を生かしたい。
元女王マルチナ・ヒンギスの母メラニーさんが指導し、今大会、ダブルスに出場しているヒンギスも普段から目をかけている。ヒンギスは2度ヤンコビッチとの対戦経験があり、敗れはしているものの、戦略家らしいアドバイスがあるのではないか。ヤンコビッチは持ち味のスピードと組み立ての巧さで〈見えない敵〉も倒さねばならない。
- 大会第7日
- 男子シングルス3回戦
- 9/1
- (月)
午前7:55〜
午後3:00
- アーサー・アッシュ・スタジアム 第5試合
グリゴール・ディミトロフ
(ブルガリア)
ダビド・ゴフィン
(ベルギー)
解説:岩渕 聡 実況:久保田 光彦
23歳同士の対決。3回戦の中で唯一〈若手対決〉と呼べるカードだ。
今年のウィンブルドンでグランドスラム初のベスト4入りを果たし、トップ10にも入ったディミトロフは、マリア・シャラポワとの恋も話題の、旬のプレーヤー。
一方のゴフィンは、初出場だった2012年の全仏で4回戦に進出して脚光を浴びたが、その年の全米以降これまで7回出場したグランドスラムは全て1回戦負け。しかし、あまりにもドロー運が悪かった結果だろう。対トップ10との初戦が4回、残りも皆格上だった。それが今回は1回戦が予選上がりというラッキードローを生かし、2回戦はシードの中でも一番下の第32シード、ジョアン・ソウザを一蹴。色白で華奢なイメージだが、ショットが多彩で展開の巧さが持ち味だ。ようやく訪れたツキだけにハングリーさもある。先をいくディミトロフにとっても油断ならない相手だろう。
※試合の進行状況により、放送カードが変更となる場合があります。ご了承ください。
※その他、注目のカードを放送予定