- 大会第9日 〜デイセッション〜
- 女子シングルス4回戦
- 9/3
- (火)
深夜0:00
〜午前7:55
- アーサー・アッシュ・スタジアム 第1試合
アナ・イバノビッチ
(セルビア)
ビクトリア・アザレンカ
(ベラルーシ)
解説:神尾 米 実況:吉崎 仁康
同じ年にプロになった女王経験者同士、グランドスラム・チャピオン同士の華やかなカード。イバノビッチは08年の全仏覇者だが、それ以降グランドスラムの最高成績は昨年の全米でのベスト8だ。2年連続の準々決勝進出をかけて、全豪2年連続チャンピオンのアザレンカに挑む。
昨年準優勝のアザレンカは、1、2回戦と圧勝のあと、3回戦で第26シードのコルネに第1セットをタイブレークで奪われたが強気を貫いた。イバノビッチも地元アメリカの21歳マクヘイルに第1セットを落としたが、接戦で勝負強さを見せている。両者とも、フィジカルやメンタル強化への積極的な取り組みが重要な局面での自信につながっているようだ。
対戦成績はアザレンカの4勝2敗で、昨年からアザレンカが3連勝している。ともにフォアの強打が武器。激しいラリー戦を制するのはどちらか。
- 大会第9日 〜デイセッション〜
- 女子シングルス準々決勝
- 9/3
- (火)
深夜0:00
〜午前7:55
- アーサー・アッシュ・スタジアム 第2試合
エカテリーナ・マカロワ
(ロシア)
リー・ナ
(中国)
解説:神尾 米 実況:吉崎 仁康
リー・ナに自信が漲っている。3回戦の対ロブソン戦では11本のエースを放つなど、サーブが好調でどの試合も危なげがない。ここまでセットを落とさず、4回戦では元女王ヤンコビッチを打ちのめし、09年以来の全米ベスト8進出だ。
初の準決勝進出をかけた相手は左利きのマカロワ。3回戦でウィンブルドン準優勝のリシツキを破り、4回戦では第3シードのアグネツカ・ラドバンスカを破って勝ち上がってきた。今年はフェドカップでの活躍が柱になっている。シングルスのデビュー戦となった日本戦は森田あゆみにストレート負けという苦い経験だったが、クルム伊達との重要な一戦に快勝し、ベスニナと組んだダブルスの勝利につなげた。
続くスロバキアとの準決勝はロシア0-2からの大逆転勝ちに単複2勝で貢献。それ以降の個人ツアーではトップ10に対して4勝3敗と勝ち越している。対戦成績はリーの3勝だが、過去のマカロワとはちょっと違うかもしれない。
- 大会第9日 〜デイセッション〜
- 男子シングルス4回戦
- 9/3
- (火)
深夜0:00
〜午前7:55
- アーサー・アッシュ・スタジアム 第3試合
ロジャー・フェデラー
(スイス)
トミー・ロブレド
(スペイン)
解説:坂本 真一 実況:久保田 光彦
ベスト16に残ったスペイン勢は4人。そのうち3人が下の山でベスト8進出を決めた。残る1人がこのグラノイェルス。ノーシードながらシード選手と一度も対戦しないラッキードローを生かし、全てフルセットで4回戦進出を果たした。
自身初のグランドスラム準々決勝へ、ナダル、フェレール、ロブレドに続きたいところだが、そのしぶとさをもってしても相手がジョコビッチでは厳しすぎる道のりだ。2年ぶりの優勝を狙う王者は心身ともに安定しており、世界43位に付け入る隙はないだろう。過去3年以上、40位以下の選手には負けていない。
グラノイェルスは今年、ローマのクレーで当時世界2位のアンディ・マレーを破ったが、世界1位との対戦はこれが初めて。ジョコビッチとは2011年の全豪オープンで対戦したが、当時はまだ3位だった。ちなみにスコアは6-1、6-3、6-1……ジョコビッチの圧勝である。
- 大会第9日 〜ナイトセッション〜
- 女子シングルス準々決勝
- 9/4
- (水)
午前7:55
〜午後3:00
- アーサー・アッシュ・スタジアム 第4試合
セレナ・ウイリアムズ
(アメリカ)
カルラ・スアレス ナバロ
(スペイン)
解説:岩渕 聡 実況:鍋島 昭茂
4回戦はアザレンカとイバノビッチの試合を残して全て終了、ベスト8のうち7人が決まっているが、上位8シードのうちすでに5人が姿を消した。数々の番狂わせの中、第1シードのセレナはセットを落とさず、連覇へ向けて女王の貫禄を見せている。一試合の失ゲームをすべて5ゲーム以内に抑えてのベスト8進出だ。
対するは、第8シードのケルバーを最終セットのタイブレークで破ってきたスアレス ナバロ。グランドスラム初出場の08年全仏でいきなりベスト8に進出して脚光を浴び、翌年の全豪でもう一度ベスト8入りしたが、それ以来のグランドスラム8強となる。
シングルハンドのバックがセンスを感じさせるスアレス ナバロだが、セレナとの対戦成績は0勝2敗。しかもひとつずつベーグル(0-6でセットを失うこと)をつけられている。準々決勝の日は25歳の誕生日となるが、セレナからまさかまたベーグルをもらうわけにはいかない。
- 大会第9日 〜ナイトセッション〜
- 男子シングルス4回戦
- 9/4
- (水)
午前7:55
〜午後3:00
- アーサー・アッシュ・スタジアム 第3試合
アンディ・マレー
(イギリス)
デニス・イスタミン
(ウズベキスタン)
解説:坂本 正秀 実況:河路 直樹
マレーが連覇に向けて乗ってきた。フロリアン・マイヤーとの4回戦では、サービスエース7本、ウィナーが42本のストレート勝ち。特にサーブが尻上がりに好調で、ファーストサーブからのポイント獲得率は90%に及んだ。サービス、リターンのいずれにおいても、いわゆる2打目のショットで決まるケースが多いのは、俊足による広いコートカバー、左右ともに穴のないマレーの特徴だ。
世界ランク65位のイスタミンは、1回戦で第15シードのアルマグロ、3回戦では第20シードのセッピを倒し、グランドスラムでは昨年のウィンブルドン以来2度目の4回戦進出を果たした。これまでのトップ10との対戦では、昨年フェレールに勝っただけで1勝19敗。マレーのモティベーションが上がってきただけに少し荷が重い。第1セットでどんな揺さぶりがかけられるかがカギだ。対戦成績はマレーの1勝。