- 大会第1日 〜デイセッション〜
- 男子シングルス1回戦
- 8/26
- (月)
よる23:55
〜午前7:30
- コート13 第1試合
ダニエル・エバンズ
(イギリス)
錦織圭
(日本)
解説:岩渕 聡 実況:河路 直樹
トップ10入りへの期待が高まる中、錦織は第11シードとして今大会に臨む。相性のいい大会だけに、順当なら4回戦でフェデラーと当たるドローにファンの気も急くところだが、まずは1回戦の内容に注目したい。
全米シリーズで出場した3大会の結果は、3回戦、3回戦、1回戦、と決して満足とはいかず、「マイナス思考に陥っていた」と言うが、2週間近い調整を経て思考の悪循環はリセットできただろうか。
ウィンブルドンでも悩まされた膝の状態はまだ100%ではなく炎症も残っているようだが、「痛みとうまく付き合っていきたい」と話す。そのためにも早いラウンドではなるべく楽に勝ちたい。相手は予選上がりの179位。初対戦で情報も多くないが、本来の錦織なら手こずる相手ではないはずだ。
- 大会第1日 〜デイセッション〜
- 女子シングルス1回戦
- 8/26
- (月)
よる23:55
〜午前7:50
- コート13 第2試合
ベラ・ドゥシェビーナ
(ロシア)
サビーネ・リシツキ
(ドイツ)
解説:神尾 米 実況:久保田 光彦
13番コートで、錦織の試合と伊達の試合の間にはさまれて登場するのがウィンブルドン準優勝のリシツキ。女子ツアー屈指のビッグサーバーは、錦織と同じフロリダのIMGアカデミーを拠点とするニック・ボロテリーの教え子だ。年齢も同じ23歳。錦織と並び、近々トップ10入りを狙うプレーヤーとしてIMGの大きな期待も背負う。
初戦の相手は予選上がりのドゥシュビーナ。今は126位だが、18歳だった05年には30位台にいた選手で、今回は予選を勝ち上がってきた勢いもある。リシツキのほうはウィンブルドンのあとシンシナティで1回戦敗退、ニューヘブンは2回戦敗退と調子が上がらず、6-1、6-0で圧勝した前回の対戦(08年ソウル)と同じようにはいかないだろう。
- 大会第1日 〜デイセッション〜
- 女子シングルス1回戦
- 8/26
- (月)
よる23:55
〜午前7:50
- コート13 第3試合
パウラ・オルマチェア
(アルゼンチン)
クルム伊達公子
(日本)
解説:杉山 愛 実況:鍋島 昭茂
クルム伊達にとって復帰後唯一勝ち星を挙げていないグランドスラムが、この全米オープンだ。4度目の出場となる今年こそ初戦突破を果たしたい。
ドロー運は悪くないだろう。オルマチェアは世界ランク71位の20歳。62位の伊達よりもわずかながら下で、若い選手はクルム伊達のような極端にフラットなプレースタイルに不慣れなケースが多い。そういう意味では初対戦というのもクルム伊達に有利といえる。
ただ、1カ月前から痛みが出ていたというアキレス腱の状態が気がかりだ。2日前の練習では回復の手応えを得たが、相手はクレーを得意とするしぶといテニスが持ち味だけに、万全の動きができなければ苦しい。
なお、奇しくも両者の誕生日は同じ9月28日。ちょうど22歳差の世代対決の行方が注目される。
- 大会第1日 〜ナイトセッション〜
- 女子シングルス1回戦
- 8/27
- (火)
午前7:50
〜午後3:00
- アーサー・アッシュ・スタジアム 第4試合
セレナ・ウイリアムズ
(アメリカ)
フランチェスカ・スキアボーネ
(イタリア)
解説:神尾 米 実況:吉崎 仁康
初日から濃いカードが実現した。16個のグランドスラム・タイトルを誇るセレナと2010年の全仏を制したスキアボーネ。1回戦で唯一のグランドスラム・チャンピオン同士の30代対決だ。
対戦成績はセレナの5勝2敗。スキアボーネが勝ったのはいずれもクレーで、09年と05年の話だからほとんど参考にならないが、観客を楽しませる術に長けた小柄なテクニシャンが、パワーの象徴セレナに対して持ち味を十分発揮すればおもしろい試合になるかもしれない。
とはいえ、ウィンブルドンのあと出場した3大会全てで決勝進出し、うち2大会で優勝と、誰よりも安定感のある女王の壁は厚い。なお、スキアボーネのグランドスラム連続出場回数は現役選手では最多の53回を誇る。
- 大会第1日 〜ナイトセッション〜
- 男子シングルス1回戦
- 8/27
- (火)
午前7:50
〜午後3:00
- アーサー・アッシュ・スタジアム 第5試合
ロジャー・フェデラー
(スイス)
グレガ・ゼムラ
(スロベニア)
解説:坂本 真一 実況:鍋島 昭茂
フェデラーが第7シードとは、〈事件〉と呼んでもいいほどの衝撃だ。逆に注目度が高まったのではないか。ウィンブルドンのあと、フェース面積の大きなラケットに変えたが、成績は振るわず元のサイズに戻して挑む今大会。10年以上慣れ親しんだラケットを再び手にして「自信も戻って来た」と話す。コンパクトなラケットだからこそ可能なキレのあるラケットさばきは健在だろうか。
迎えるゼムラは、1年前の100位から今年7月に43位まで上げた遅咲きの26歳。全仏の2回戦で錦織が対戦したことを覚えている方もいるかもしれないが、しつこくボールをつないでくる嫌なタイプだった。憧れの選手はサンプラスとフェデラーだという。舞台はアッシュ・スタジアムのナイトセッション。人生最高の大舞台、浮き足立つなというのは無理な話かもしれない