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Pickup Players 注目選手

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■女子は今大会も予想困難 女王セレナは不安要素も

セレナ

写真:ロイター/アフロ

 全仏オープンの女子の予想は、他の大会以上に難しい。ランキング上は圧倒的女王のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)にとって、クレーがもっとも安定感を欠いているサーフェスであることがその一因だろう。過去19個のグランドスラム・タイトルを大会別に見ると、全豪6回、全仏2回、ウィンブルドン5回、全米6回。全仏はもっとも少なく、今回は右肘のケガという不安要素もある。

 マドリードではそれまで負けたことがなかったペトラ・クビトバ(チェコ)に準決勝で敗れたあと、ローマでは予選上がりのクリスティナ・マクヘイル(アメリカ)との3回戦を前に棄権した。「途中で投げ出すのはすごく嫌いだけど、パリまでに少しでもいい状態に戻すための決断」とセレナ。全仏で優勝した一昨年、二大前哨戦でともに優勝して乗り込んでいることを振り返れば、今回はかなり勢い不足だが、故障明けや棄権した翌週でも優勝することが珍しくない体力と精神力の持ち主だけに、わからない。グランドスラム優勝回数ではシュテフィ・グラフが持つ史上最多22回の記録に迫る33歳の史上最年長女王。その差がまた一つ詰まるかどうか。

■連覇狙うシャラポワ、昨年ファイナリストのハレプも優勝候補

シャラポワ/ハレプ

シャラポワ 写真:AP/アフロ
シモナ・ハレプ 写真:Getty Images

 全仏に限れば、過去3年でセレナよりも安定しているのが、もともとここが鬼門だったマリア・シャラポワ(ロシア)だ。2012年以降、優勝、準優勝、優勝の成績を誇る。生涯グランドスラムをすでに達成しているシャラポワだが、複数回優勝しているのはこの全仏だけ。マドリードは準決勝で09年の全仏覇者スベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)に敗れたが、ローマは見事優勝。世界ランクも4週間ぶりに3位から2位に浮上し、ディフェンディング・チャンピオンとして乗り込むローランギャロスへ弾みをつけた。セレナにはこの10年間負け続けて16連敗というのはなんとも不思議だが、そのことからも第2シードの座をつかめたことは大きい。

 それまでシャラポワから2位の座を奪っていたのが、昨年のファイナリスト、シモナ・ハレプ(ルーマニア)。昨年の全仏で初めてグランドスラム決勝に進出し、ウィンブルドンではベスト4と、サーフェスを選ばない強さがある。安定したストロークで左右に打ち分ける技術が最大の強み。今季はインディアンウェルズで初めてプレミアマンダトリーのタイトルを手にし、グランドスラム初優勝へと大きなステップを踏んだ。

■躍進狙うのはクビトバ、ブシャールはスランプから立ち直れるか

クビトバ/ブシャール

クビトバ 写真:Getty Images
ブシャール 写真:Getty Images

 シャラポワほどではないが、ウィンブルドン2回優勝のクビトバもセレナには長く勝てなかった。しかし、6度目の対戦となったマドリードの準決勝で初白星を得て、決勝ではシャラポワを破ってきたクズネツォワを退け優勝。芝が得意な印象が強いが、マドリードの優勝も2012年に続いて2度目で、クレーは決して苦手ではない。特に今年は、2月下旬のドーハ大会のあと約1ヶ月半ツアーを休養したのが効を奏しているようだ。ただ、全仏では2012年にベスト4入りしたものの、過去2年は3回戦敗退に終わっている。

 過去のグランドスラム・チャンピオンたちにも負けない人気を誇るユージェニー・ブシャール(カナダ)は、今季スランプからなかなか這い上がってこられない。昨年はシャラポワに敗れるも全豪に続くベスト4、ウィンブルドンでの準優勝につなげるなど、アグレッシブなプレーと愛らしいルックスで実績も人気も急上昇した21歳だが、最近はインディアンウェルズの4回戦以降6連敗。ローマで2ヶ月ぶりの勝ち星を挙げたが、結局3回戦止まりだった。「自分の問題について話したら1時間以上かかる」と課題が山積みの様子だが、ゲンのいい場所で立ち直るきっかけをつかみたい。

■元女王のウォズニアッキ、イバノビッチらのほか、ダークホースも

ウォズニアッキ/イバノビッチ

カロライン・ウォズニアッキ 写真:Getty Images
アナ・イバノビッチ 写真:Getty Images

 対照的に、昨年後半から復活を遂げたのは、元女王のカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)。ちょうど1年前に経験した私生活でのスランプを、まるでバネにするかのように15位あたりから5位まで戻ってきた。全仏は2010年のベスト8が最高で、過去4年は3回戦を突破できていないが、本来、「北欧の壁」と呼ばれるくらいのしぶとさが持ち味の選手。全仏チャンピオンのアランチャ・サンチェス ビカリオをクレーシーズンのためのコーチにつけたことは、大きな意気込みの表れだったが、そのサンチェスは全仏を待たずに契約を解消。短期間でも得た収穫を生かせるか。

 09年と14年の全米準優勝がグランドスラム最高成績のウォズニアッキは、かつて「無冠の女王」とも呼ばれたが、世界1位もグランドスラム優勝も経験しているのは、本戦ドローにはセレナとシャラポワ以外に2人だけ。その一人が、現在は世界ランキング7位のアナ・イバノビッチ(セルビア)だ。しかし全仏の優勝からは早や7年。この間に一度も4回戦を突破できていない。昨年秋から再びトップ10を維持しているが、今季の敗戦はほとんどがフルセットかタイブレークでの接戦負けという勝負弱さも気になる。

 もう一人が全豪オープンV2のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)だが、昨年のこの時期に負った左足のケガの影響を引きずり、現在は27位。女王時代のプレーはなかなか復活せず、シードも低くなるため今回も厳しい戦いになりそうだ。

 ここまでに名前が出てきた選手たちに比べれば地味だが、今年の実績からは無視できないのがカルラ・スアレス ナバロ(スペイン)。ローマではブシャール、クビトバ、ハレプとトップ10を次々と倒して決勝に進出した。マイアミでも準優勝しており、世界ランクも一桁に。デビュー当時は「女ナダル」とも呼ばれたが、バックハンドは片手打ち。162cmと小柄な26歳は、ひょっとすると台風の目になるかもしれない。

■日本勢では奈良くるみ、土居美咲が本戦出場 躍進を目指す

シャラポワ/ハレプ

奈良くるみ 写真:Getty Images
土居美咲 写真:Getty Images

 日本勢で本戦入りが確実なのは奈良くるみと土居美咲。155cmと小柄な奈良には、ボールが高く弾むクレーは合わないかと思いきや、昨年はクレーのリオデジャネイロでツアー初タイトルを獲得した。ただ今季のクレーは負けが続いている。世界ランクも自己最高の32位から56位まで落としているが、全仏前週のニュルンベルガー保険カップ(WTAインターナショナル)ではベスト8に進出し、調子を上げてきている。持ち味のフットワークと正確なコントロール力を生かし、グランドスラム最高成績の3回戦以上を目指して一つでも先へ勝ち進みたい。

 一方の土居は、開幕の6週間前というエントリー締め切り時のランキングが107位だったことで、本戦入りできるかどうかやきもきさせたが、無事に3年連続4度目の出場を決めた。過去3度は全て1回戦敗退だが、ローマの予選は格上ばかりを倒して本戦入りするなど、地道に手応えをつかんでいる。

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