フィリピンで前週末の2日間にかけて開催されたNBA選手参加のエキシビジョン・ゲームで、コービー・ブライアント（ロサンゼルス・レイカーズ）とデリック・ローズ（シカゴ・ブルズ）、ケビン・デュラント（オクラホマシティ・サンダー）のギャラが、それぞれ40万ドル（約3100万円）以上であることが分かった。現地24日に米スポーツ専門サイト『Sl.com』が関係者の話として伝えた。

　NBAの選手が海外で報酬を受け取る際、彼らは当然のごとく、アメリカに対しては税金を払わない。税制の仕組みはそれぞれの国によって異なるが、国際的な取引において豊富な経験を誇る代理人たちは、NBAの選手が海外でプレーする際には、選手たちが税引き後の金額を受け取ることができる契約を取りまとめるという。

　つまり、ニュージャージー・ネッツのデロン・ウィリアムスは、トルコのベシクタシュと500万ドル（3億9000万ドル）の1年契約を結んだと報じられているが、これはNBAでは約1000万ドル（7億8000万円）の報酬に相当する。この金額はNBAで来季プレーを続行した場合に得ることのできた年俸1630万ドル（約12億8000万円）には及ばないものの、ロックアウトで来シーズンがキャンセルとなり、その全額を失ってしまうよりは、トルコでプレーした方が身入りがいいのは明らかだ。

　なお、選手会側はオーナー側に対し、このままロックアウトが続くようであれば、リーグの大物選手が海外に流出するという危機感を植え付けたいと考えているようだ。

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