フィラデルフィア・セブンティーシクサーズが現地13日、ニューヨークを拠点とした米プライベートエクイティ（PE）大手アポロ・グローバル・マネジメント社の共同創設者であるジョシュア・ハリス氏を筆頭とした投資家グループに売却されたことが分かった。

　正式な取り引きの成立にはNBA理事会の承認が必要。取り引き完了は今年下旬になると見られている。今回の売却にはシクサーズの本拠地であるウェルズ・ファーゴ・センターの所有権は含まれておらず、売却額も明らかになっていない。なお、今年の米経済誌『フォーブス』では、同球団の価値はNBAで17番目の3億3000万ドル（約259億円）だとされている。

　新オーナーとなるハリス氏は声明を発表。「我々はこの歴史ある球団に関わる機会を得られたことを、光栄に思っている。私はフィラデルフィアの大学出身のバスケットボールファンであり、また家族にとっての縁の地でもあることから、前からこの街とブンティーシクサーズに強いつながりを感じていた」と述べた。

　ハリス氏はペンシルバニア大のビジネススクールであるウォートン・スクールを卒業した後、ハーバード大のビジネススクールで修士号を取得。1990年にアポロ・グローバル・マネジメント社を共同創設した。

　これまでシクサーズを所有していたのは、エド・スナイダー会長を筆頭としたコムキャスト・スペクタカー社。NHLのフィラデルフィア・フライヤーズも所有している同社は、1996年4月24日から15年間以上にわたりオーナーを務め、チームは2001年にはアレン・アイバーソンを擁してNBAファイナル進出を果たした。ただ、それ以降は思うような結果を残せず、昨季はプレイオフ1回戦でマイアミ・ヒートに敗れている。(STATS-AP)

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