中国では、国民的スターのヤオ・ミン（左）引退報道を受け、多くのファンから悲しみや驚きの声が上がっている。（写真提供：AP/アフロ）

　現地8日に米国大手ポータルサイトが運営する『ヤフースポーツ』が報じたヒューストン・ロケッツのヤオ・ミン引退報道を受け、ヤオの母国である中国ではファンからの驚きと悲しみの声が相次いでいる。

　自国を代表するアスリートの突然の引退報道に、インターネット掲示板サイトでは多くのファンからコメントが殺到した。あるファンは、「彼は中国の一流アスリートだ。そのような素晴らしい選手を失うことになるとは残念だ」とコメント。また別のファンは、中国のスポーツに誇りをもたらしてくれたヤオに感謝すべきと述べながらも、「彼の口から正式に引退表明があるまでは認めない」と現実から目を背ける声もあった。

　中国大手ポータル『sina.com』と『sohu.com』ではヤオの引退報道が重大ニュースとして大々的に取り上げられ、『sohu.com』では“ヤオ時代の終焉宣言”という見出しまで付けられた。

　2002年ドラフト全体1位でロケッツに入団して以来、9シーズンにわたり中国の国民的スポーツ選手としての役割を担ってきたヤオ。アジア全体にNBA人気が広まり、グッズ販売や試合の視聴率が急上昇したのは、ひとえにヤオの功績と言っても過言ではないだろう。

　なお、中国の国営通信社の新華社通信は、ヤオは7月20日に記者会見を開き、今後の計画について発表する予定だと報じている。（STATS-AP）

ニュース一覧へ