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ロケッツのヤオ・ミンが現役引退を決意
2011-07-09
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現役引退の意向を明らかにしたロケッツのヤオ・ミン(左)。キャリア後半では度重なるケガに苦しんでいた。(写真提供:AP/アフロ)

 ヒューストン・ロケッツのセンター、ヤオ・ミンが現役引退の意思を固めたことが明らかとなった。米国の大手ポータルサイトが運営する『ヤフースポーツ』が現地8日に報じた。

 同サイトによれば、ヤオは現役生活に終止符を打つとリーグ事務所に伝えたもよう。身長229センチの中国人スター選手のヤオは、キャリア後半に下半身の故障で苦しんでいた。

 現在リーグはロックアウト中のため、ロケッツはこの報道に対してノーコメント。またリーグは、現役引退への正式な書類をヤオから受け取っていないという。

 ヤオの契約は2010-11シーズンで満了したが、ロケッツは、ヤオが万全のコンディションで復帰できるのであれば再契約を考えたいと話していた。ヤオは4月に中国で受けた取材で、現役を続けられるかどうかは疲労骨折した左足首の回復次第だと語っていた。

 ヤオの代理人の一人であるジョン・ホイジンガ氏は、同日に電話取材を受けたが報道については認めず。「彼(ヤオ)は本当にヒューストンでの時間を楽しんでいる。プレーできるほどに故障から回復したと彼自身が感じ、ロックアウトが解除され、ロケッツが再契約を望むなら、ヒューストンでプレーする可能性は確かにあるだろう。だが全ては“たられば”の話である」と述べている。

 ヤオは、オールスター8回選出、8シーズン通算で1試合平均19.0得点、9.2リバウンド、1.9ブロックという好成績をマーク。またこの数字以上に、ヤオの存在はリーグに多大な影響を及ぼした。ヤオのロケッツ入団以降、アジア全体にNBA人気が広まり、試合の視聴率やグッズ販売が急上昇した。シカゴに本拠地を置くスポーツコンサルタント会社のマーク・ギャニス社長は、ヤオが及ぼした世界的な影響について、恐らく誰も真似できないだろうと語っている。

 NBAに入る前、母国ではすでにスター選手だったヤオは、2002年ドラフト1位でロケッツに入団。まだNBAに挑戦するには準備不足という懐疑派の予想を見事に覆し、1年目から1試合平均で13.5得点、8.2リバウンド、1.8ブロックという成績を残し、オールルーキーに選ばれた。また、新人では唯一、この3つのカテゴリーでリーグトップ20入りを果たした。

 2003-04シーズンからの2年間、ヤオはチームのプレイオフ進出に貢献。ロケッツは2004-05シーズン前に“T-MAC”の愛称で知られるトレイシー・マクグレディを獲得しており、ヤオとT-MACのデュオ誕生でチームのリーグ制覇への期待は大きく高まった。

 しかしロケッツは、2005年と2007年のプレイオフ1回戦では第7戦までもつれながらも敗退。そのシーズンの後からヤオとT-MACが故障に悩まされるようになる。2008-09シーズンは、T-MACの欠場が続く一方で、ヤオは77試合に出場し、1997年以来となるプレイオフ第2ラウンド進出に貢献するも、試合中に左足を骨折。手術を受け、翌2009-10シーズンを全休することとなった。再起をかけて臨んだ2010-11シーズンも、出場は序盤のわずか5試合のみ。左足首を骨折し、1月に手術を受けそのままシーズン終了となった。

 9月に31歳の誕生日を迎えるヤオは、これまで度重なる故障により、過去6シーズンにおいて、レギュラーシーズン通算250試合を欠場していた。

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