ロサンゼルス・レイカーズのコービー・ブライアントや、シカゴ・ブルズのデリック・ローズら、スター選手の参加も見込まれる中国巡業ツアー。ロックアウトが長期化した際に備え、選手の代理人らが中心となって中国ツアーの企画を売り込んでおり、選手たちの動きも盛り上がりを見せつつあるようだ。

　しかし、『NBCスポーツ』の公式サイトは、ツアー実現のためにはまず中国政府の承認という関門を突破しなくてはいけないと伝えている。豪華NBA選手のエキシビジョンツアーなら、もろ手を挙げて歓迎されそうなものだが、中国では考え方を大きく変える必要があるようだ。

　同サイトでは、中国バスケット関連サイトが、中国で活躍する元NBA選手の代理人を務めるマット・ベイヤー氏に行ったインタビューを引用。同氏は、中国のスポーツ産業は政府により厳しく管理されており、政治の面でも規制の面でも米国とは多くの相違があることを認識すべきと述べているという。

　そして、企画的に素晴らしく米国に利益をもたらすものであっても、自国にメリットがないと中国政府が感じれば、たとえリーグMVPのローズが参加しても中国巡業は実現しないだろうとし、一筋縄ではいかないことを示唆しているとしている。

　また、NBAのオーナー側と選手会側がシーズン開幕前に新労使協定を締結させ、中国ツアーの必要性がなくなることが一番の望ましい流れであるが、ロックアウトの長期化が不可避であるのならば、この中国ツアーは、実現すれば素晴らしいものになるだろうと締めくくっている。

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