K.アービングが作るキャブスの新時代
2011-06-24
クリーブランド・キャバリアーズは、現地23日に開催されたNBAドラフト2011において、大方の予想通りデューク大のポイントガード、カイル・アービングを1巡目全体1位で選択。昨年7月にレブロン・ジェームス(マイアミ・ヒート)が退団し、昨季は63敗(19勝)と苦しみぬいたキャブスだが、新たなフランチャイズビルダー候補を獲得することができた。
今ドラフトのナンバーワンプレーヤーと言われるアービングは、昨季は右足つま先の故障により出場がわずか11試合に終わったが、その実力は折り紙つき。19歳でやるべきことはまだ多くあるものの、レブロン時代の強いキャブスにチームを戻せる原動力となりえる選手だとキャブスは確信している。
アービングが1位指名を受けたことで、ポイントガードが全体1位指名で選択されるのは、2008年のデリック・ローズ(シカゴ・ブルズ)、2010年のジョン・ウォール(ワシントン・ウィザーズ)に続き、ここ4年で3人目となった。アービングは、リーグ屈指のゲームメーカーであるニューオーリンズ・ホーネッツのクリス・ポールのようなタイプだと言われている。
キャブスはさらに、1巡目全体4位指名でテキサス大のフォワード、トリスタン・トンプソンを選択。ドラフト前までは、リトアニア出身のヨナス・バランチュナスのほうにキャブスは興味を持っていると目されていため周囲をやや驚かせたが、これによりバイロン・スコットHCとの確執が報じられていたJJ・ヒクソンを放出する可能性も見えてきた。トンプソンは2010-11シーズン、13.1得点、7.6リバウンドをマークしている。
キャブスは昨オフ、レブロンが下した“ディシジョン(決断)”により裏切られた形となった。あれから1年が経ち、新たなフランチャイズの顔を得た今、ようやく痛みも癒え再建への第一歩を踏み出す準備ができたようだ。(STATS-AP)
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