サンズ首脳「S.ナッシュのトレードない」
移籍の噂が絶えないフェニックス・サンズのベテラン司令塔スティーブ・ナッシュだが、現地23日に迫ったドラフトを目前に再びトレード話が浮上。しかしチームは22日、その噂を完全否定するとともに、センターのマーチン・ゴーダットもアンタッチャブルであると付け加えた。
サンズ球団社長のロン・バビー氏は同日、地元紙『アリゾナ・リパブリック』に対しメールで声明を発表。「マーチン・ゴーダットをトレードに出すつもりはない。スティーブ・ナッシュをトレードするつもりはない」と述べ、この2選手に関しては手放す意思がないことを改めて強調した。
このボビー氏の声明は、ESPNの報道を受けてのもの。サンズは、ナッシュとドラフト2位指名権の交換トレードについてミネソタ・ティンバーウルブズと話し合っていると報じられていた。その前には、ニューヨーク・ニックスのチャウンシー・ビラップスとの交換トレードの噂も浮上していた。
37歳のナッシュは来季が契約最終年となるが、トレードを希望していると公言したことは一度もない。同日にニューヨークでサッカーのチャリティーイベントを開催したナッシュは、一連のトレード騒動について取材に応じ、「チームを再び上位に導き、プレイオフに出場させることしか考えていないよ。他のことは眼中にない。でもチームに“うちには君が必要だ”と言ってもらえるとうれしいね」と語った。またナッシュは契約延長も考えており、少なくともあと2年はプレーしたいと現役続行に意欲を見せている。
MVP2度の実績を持つナッシュは、2010-11シーズンは1試合平均で14.7得点をマーク。アシストは11.4本マークし、5度目のアシスト王に輝いた。
一方、オーランド・マジックとの超大型トレードでサンズに加入したゴーダットは、ナッシュに才能を引き出され実力が開花。移籍後55試合に出場し、1試合平均13得点、9.3リバウンドをマークした。(STATS-AP)
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