王者マブス、J.テリーはチーム現状維持を望むも実際は…
2011-06-16
NBAファイナルでマイアミ・ヒートを下し初優勝を飾ったダラス・マーベリックスの選手たちは現地15日、シーズンを締めくくるインタビューを受けた。
いまだ優勝の興奮冷めやらぬジェイソン・テリーは、タイトル防衛のために、ドニー・ネルソン球団社長に、タイソン・チャンドラー、カロン・バトラー、ホゼ・バレアとすぐに再契約するよう直訴しようとダーク・ノビツキーに催促。テリーは、「今のチームの状態を崩さないようにしないと」と真剣だが、実際はそう簡単ではないようだ。
マブスが全員の残留を望んでも、選手は契約に合意をしなくてはならない。特にチャンドラーとバレアは今回のポストシーズンで評価を上げており、フリーエージェント(FA)市場の価値も高まったはずだ。また、今オフにFAの権利を得るバトラーも、控え選手のデショーン・スティーブンソンやブライアン・カーディナルも自分の価値がどれだけのものか、試してみたいと思っているかもしれない。
また新労使協定でサラリーキャップがどこまで減額されるのかという問題も大きな障害となっている。
ネルソン球団社長は、「理想を言えば、今のチームのままで再び優勝を狙いたい。だが、この先市場がどうなるか誰も分からない。我々は決断を待たされている状態だ」と、現実と理想のギャップを嘆いている。
機動力のある7フッターのチャンドラーは、昨夏の世界バスケットボール選手権とNBAファイナルの両方で主力として活躍し、どちらも優勝を果たした。チャンドラーは、けがの経歴を懸念するチームもあった中でマブスは自分にチャンスをくれたと感謝。しかしながら、「来年全員がここに戻ってこられるわけではない。それが現実というものだ」とし、ビジネスはビジネスとしっかり割り切っている部分をうかがわせた。
なお、バレアは残留を希望しているという。(STATS-AP)
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