ヒートの面々が語る“敗因”と“今後”
2011-06-14
マイアミ・ヒートは現地12日、ダラス・マーベリックスとのファイナル(7回戦制)に2勝4敗で敗れ、シーズン開幕前に掲げた優勝の目標を果たせないままオフシーズンに突入することになった。
ファイナルで平均26.5得点を挙げたドウェイン・ウェイドは「大きなチャンスに近づいて、そして負けたということを考える時間があるね」と語る。「俺たちはまたこの舞台に帰ってこないといけない。俺たちのゴールはチャンピオンシップであって、今年それを勝ち取ることはできなかったんだからね。でも、だからと言ってヒートが終わったわけじゃない。これをモチベーションにして、来年ここに戻ってこられるよう頑張るだけさ」と雪辱を誓っていた。
カンファレンス決勝のシカゴ・ブルズ戦から戦列復帰を果たし、ヒートのインサイドに貴重なエネルギーを注入したウドニス・ハスレムは「俺たちの時間じゃなかった」とコメント。ファイナルで勝負弱さを指摘されたレブロン・ジェームスについては「批判はアンフェアだね」と同情的だ。
「何だかくだらないことばっかりが大きく取り上げられているけど、一つの重要なことをみんな忘れている。彼がNBAで最も偉大な選手だってことをね」と絶賛を惜しまないハスレム。「誰だって、自分のチームにレブロンがいればって思っているよ」と自軍のエースを擁護していた。
敗戦について、クリス・ボッシュも潔いコメントを残している。「7回戦制のシリーズは、普通は強いチームが勝つんだ。だから俺たちも、もっと頑張らないといけないね」とマブスの強さを認めていた。
ヒートにとってはチームの再編も必要かもしれない。ポイントガードとセンターの先発はアップグレードしなくてはならないし、ベンチメンバーの底上げも不可欠だ。だが、コアメンバーのさらなるレベルアップも当然必要だろう。
レブロンはこの夏、トレーニングをさらにハードにして、一層の進歩を遂げることを誓っている。ポストプレーのスキルアップやミドルショットの向上が大きなテーマのようだ。「この空虚感が、我々にとってオフの間の薬になるよ」と語るのは、ヒートのエリック・スポールストラHCだ。負けたという拭えない事実を胸に、来シーズン一層成長した姿をヒートの面々は見せてくれるに違いない。(STATS-AP)
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