マブス、優勝王手も冷静さ崩さず
2011-06-12
NBAファイナル(7回戦制)は現地12日にマイアミで第6戦が行われる。ダラス・マーベリックスは第5戦でマイアミ・ヒートに勝利しシリーズ3勝2敗。あと1勝で悲願のNBAタイトル獲得となるが、辛酸を舐めてきたベテラン揃いのマブス陣は浮き足立つ様子をみせていない。
大黒柱のダーク・ノビツキーは11日の取材に応じ、「気を緩めてリラックスしないよう自分自身を戒めている」とコメント。「プレイオフではひとつの勝敗がシリーズの流れを左右する。坂道を転げ落ちたくないからね、不意にくつろいで安心するようなことはない。あと大きな1勝を挙げたら、その後でやっと満足できる」と、大舞台が控えているにもかかわらず淡々と冷静に語っている。
2006年ファイナル、ヒートと対戦したマブスは2戦を先取。だが接戦となった第3戦を落とすとその後は4連敗を喫し、マブス史上初のチャンスであったチャンピオンリング獲得を逃した。当時のメンバーで現在残っているのはノビツキーの他にはジェイソン・テリーのみで、チームには優勝経験者がひとりもいない。ジェイソン・キッドをはじめ、ショーン・マリオン、ペジャ・ストヤコビッチなどリーグで長く活躍してる30代の選手でさえその機会に恵まれてこなかった。
NBAファイナル歴代最高齢の先発ガードとなった38歳のキッドは、キャリア終盤での大一番に気持ちが高ぶっているかと思いきや、11日の練習では第5戦のシュートタッチを体に覚え込ませることに集中。「“勝てば優勝”という問題ではない。シーズンを通じて自分たちがやってきたことをして、ハードにプレーし勝利を呼びこむことが大切なんだ。そうすれば全てが上手くいくだろう」と冷静に語っている。(STATS-AP)
ニュース一覧へ