ダラス・マーベリックは現地9日に行なわれたNBAファイナル第5戦（7回戦制）、本拠地でマイアミ・ヒートに112対103で勝利。シリーズを3勝2敗とし悲願の初優勝に近づいた。

　チーム第2の得点源であるジェイソン・テリーは、昨年10月にリーグ制覇への願いを込めて、右上腕の内側に優勝トロフィーのタトゥーを彫っていた。今プレイオフが開幕する前、マブスが優勝を逃したらそのタトゥーを消すと宣言していたが、タトゥーをキープし、さらに本物のトロフィーを獲得するまであと1勝と迫っている。

　2006年のヒートとのファイナルでは先に2連勝しながら、第3戦から4連敗。テリーは敵地で相手が優勝を祝うシーンを目の当たりにすることとなった。だからこそ、第6戦で決着をつけることは、テリーと、当時のチームのもう一人の生き残りメンバーである大黒柱のダーク・ノビツキーにとって、雪辱を果たすという点でも大きな意味を持っている。

　第5戦ではシュートタッチが冴え、勝利に大きく貢献したテリーは、「第6戦か」とつぶやき、その言葉の余韻をしばし堪能。「コートに立ったらアグレッシブにプレーし、この絶好のチャンスを生かさないといけない」と、第6戦での悲願達成に向けて気合いを入れた。(STATS-AP)

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