リーグ側と選手会側が5時間に及ぶ労使協議
2011-06-08
今月末をもって現行の労使協定が失効するNBAは現地7日、選手会側と5時間に及ぶ新労使協定締結に向けた協議を行った。両者は8日も話し合いを行う予定となっている。
NBA副コミッショナーのアダム・シルバー氏によれば、協議には約8人の選手と10人のオーナーが出席したという。NBAコミッショナーのデイビッド・スターン氏は、長時間に及んだ交渉について、“フランクないい議論”が行われたとコメント。互いの立場にはかなり大きな違いがあるものの、「今後も交渉が引き続き行われるという強い確信を持っている」と述べた。
NBAによれば、昨季は30チーム中22チームが損失を出しており、今季はリーグ全体で3億ドル(約240億円)という巨額の減収が見込まれている。オーナー側は、年俸総額の制限をいかなる場合も超えてはいけないハードサラリーキャップ制の導入や、現在リーグの収入の57%に設定されている選手のサラリー総額の比率変更など、大胆な財政改革を求めている。選手会側はこれをよしとしておらず、話し合いは平行線をたどっている状態だ。
現行の労使協定は6月30日で終了するため、新労使協定が結ばれなければロックアウトに突入する恐れもある。リーグ側と選手会側は、話し合いを重ねることがロックアウトを回避する唯一の道だとしており、その点では意見が一致している。
なお、選手会側は交渉についてのコメントを差し控えている。(STATS-AP)
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